住宅を購入する際に、多くの人が利用するのが住宅ローンだ。高額になるため、慎重に考えている人が多いだろう。そこで今回の記事では、ローンの審査や借りるお金の平均額など、住宅ローンの基本的な知識を紹介しよう。
家のローン審査はどんな流れで進むの?
住宅ローンの審査には事前審査と本審査があり、事前審査に通ると本審査へ正式な申し込みとなる。本審査に通れば住宅ローンの契約となり、住宅の引き渡し時に借り入れができる。
家のローン審査の主な基準は?
事前審査では、年収や勤続年数の他に、年齢や健康状態、担保評価などがチェックされる。
本審査では、事前審査の申告内容などに間違いがないか、過去の信用情報など、さらに細かな調査が行われる。
家のローンの審査期間はどれくらいかかる?
住宅ローンの審査期間は、事前審査は3~7日間、本審査は1~3週間ほどかかるといわれている。契約者が自営業の場合や、自動車ローンなど住宅ローン以外の債務があると、それ以上に審査が長引くこともある。
みんなはいくら借りた?住宅ローン平均借入額
住宅金融支援機構が行った2017年度のフラット35利用者調査によると、全国の住宅ローンの平均借入額は2950万円だ。ちなみに、頭金の平均は447万円となっている。
住宅ローンの返済額は年収を目安に上限を決めよう
住宅ローンは一般的に、年収の25%程度を年間の返済額とするのが上限の目安といわれている。ただし、年収の25%というのは、あくまで上限。確実にローンを返済していくためには、もう少し少額で考えた方がよいだろう。
住宅ローン返済額の目安は「手取り」で考えよう
より安心して返済していくためには、手取り年収の25%を目安にするべきだ。
年収400万円の場合、手取り額は月20万円程度となる。25%を返済額とすると、月々約5万円になる。
住宅ローンは年収200万円でも組める? 条件を選べば希望はある
年収200万円で住宅ローンを組むのは、厳しいと言わざるを得ない。だが、利用基準をよく確認して金融機関を選べば、全く組めないわけではない。
年収200万円でも住宅ローン審査に通る方法
金融機関によっては、年収200万円でも住宅ローンが組める所もある。ただし、相場と比べてかなりの高金利を提示されることもあり、注意が必要だ。また、夫婦の年収を合算させれば、借入限度額が大きくなる可能性もある。
住宅ローンを年収400万円で組むといくら借りられる?
年収400万円の場合、総借入額の目安は2700~3000万円程度だ。手取りではないが年収の25%を返済に充てるとすると、月額8万3000円程度の金額となる。
【参考】年収400万円未満でも別荘を保有する「デュアラー」の実態
年収400万円で住宅ローン3500万円の借り入れは可能か
年収400万円で3500万円の住宅ローンを組むのは、返済期間を長くすれば不可能ではない。しかし、月々の返済額が10万円以上になる可能性もあり、かなり厳しいといえるだろう。
年収400万円の住宅ローン、頭金なしで借りられる金額は?
年収400万円で頭金なしでも、返済期間によっては3000万円くらいを借入限度額に設けているところが多い。金融機関によって金利や条件などが違うため、よく確認してみてほしい。ただし、借入限度額いっぱい借りると返済金額もきつくなる。生活費がいくらかかるか試算したうえで、現実的な金額を借りたほうがいい。
住宅ローンを年収500万円で組むと借入額は3000万円以上も可能
年収の25%を返済金額として考えると、年収500万円なら年間125万円、月額約10万4000円が借入上限の目安となる。借入額の目安は3000万~3800万円程度だ。