写真、ビデオ、書類などが、近距離であれば簡単操作で手軽に共有できるAirDropは、iPhoneの便利な機能のひとつ。Macとの送受信もできるので、Appleユーザーなら、手放せない人も多いだろう。
そんな便利なAirDropを使おうとして、相手が表示されなかったことはないだろうか。今回はそんなAirDropができない原因と、その対処法を紹介しよう。
【参考】一度使ったら病みつきになる!?超簡単なコンテンツ共有アプリ「AirDrop」とは?
AirDropで相手が表示されない場合の原因と対処法
まずは、AirDropを使う場合の条件を確認しておこう。
・OSがiPhone、iPad、iPod touchならiOS7以降、MacならOS X Yosemite以降
・相手が近くにいる(おおむね9m以内)
・送信側と受信側が両方ともWi-FiとBluetoothを有効にしている
・送信側と受信側が両方ともインターネット共有をオフにしている(iOSデバイスの場合)
・「外部からの接続をすべてブロック」がオフになっている(Macの場合)
・受信側の受信設定が「すべての人」か「連絡先のみ」になっている
・受信側の受信設定が「連絡先のみ」の場合、「連絡先」アプリに送信側のメールアドレスまたは携帯電話番号が登録されている
AirDropで相手が表示されないときは、この条件を満たしていないことがほとんどだ。
片方だけ設定してもAirDropの相手は表示されない
AirDropの設定は、送信側と受信側が両方ともに設定していなければならない。どちらか片方のみ設定するだけでは、相手は表示されない。うまくいかない場合は、両方の条件を確認してみよう。
表示されないのはそもそもAirDropの受信設定が問題
相手が表示されない場合、やはり受信設定が原因の場合が多い。「受信しない」になっているときに、相手が表示されないのはもちろんだが、「連絡先のみ」となっているときも注意が必要だ。
「連絡先のみ」の場合はAirDropの相手が表示されないことがある
突然わいせつな画像などを送りつけてくる「AirDrop痴漢」などの対策には、AirDropの受信設定を「連絡先のみ」にしておくのが有効だ。しかし、この設定になっている場合、「連絡先」アプリに送信側のメールアドレスまたは、携帯電話番号が登録されていなければ、AirDropの相手として表示されない。
コントロールセンターにAirDropが表示されない?
iOS11でコントロールセンターが一新され、パッと見ではAirDropの設定が表示されなくなってしまった。しかし、コントロールセンターからもAirDropの設定にアクセスはできる。覚えておけば、簡単に設定画面に入れる。
iPhoneでAirDropの相手が表示されないときの対処法はある?
iPhoneでAirDropの相手が表示されない=AirDropができないときの対処法はある。具体的な方法を紹介していこう。
AirDropで検出可能な相手がiPhoneに表示されない
AirDropの相手が表示されないときは、受信設定をチェックしよう。iPhone X以降とiPhone 8以前とで、コントロールセンターを表示する操作方法が異なるが、全機種を通じてほぼ同じ操作方法と考えて差し支えないだろう。
iPhone X以降でAirDropできない場合
まずホーム画面右上から、下にスワイプする(画像左)。コントロールセンターが表示されたら、画面左上の緑枠で囲まれた部分を強く押し込む(画像右)。
次に、左下の「AirDrop」が「すべての人」もしくは「連絡先」になっているか確認しよう(画像左)。「AirDrop」の項目をタップすると、設定を変更できる(画像右)。ちなみに、「連絡先のみ」になっている場合は、「連絡先」アプリに送信側のメールアドレスか携帯電話番号が登録されていることも確認しよう。
iPhone 8でAirDropできない場合
iPhone 8でも、コントロールセンターからAirDropの設定を確認すればよい。iPhone 8の場合、画面下から上にスワイプすると、コントロールセンターを表示できる。この部分のみ操作方法が異なるが、あとはiPhone X以降とまったく同じだ。
iPhone 8 PlusでAirDropできない場合
iPhone 8 Plusの対処方法は、iPhone 8の場合とまったく同じだ。モデルの違いで対処方法は変わらない。
iPhone 7でAirDropの相手が表示されない場合
古いiPhoneでも、最新のiOS12を使っているなら対処方法は同じだ。iPhone 8と同様に対処しよう。
iPhone 6sでAirDropの相手が表示されない場合
iPhone 6sはさらに古い機種となるが、こちらもiOS12をインストールできるので、対処方法は同じ。iPhone 8と同様に対処しよう。
AirDropの相手が表示されない場合の対処法【MacBook編】
MacBookシリーズに限らず、AirDropに関する操作方法はMac共通。したがって、対処方法は機種によらず同じとなる。受信設定は、Finderウインドウのサイドバーにある「AirDrop」をクリックし、ウインドウ下部の「このMacを検出可能な相手…」で確認できる。これをクリックすると、設定内容を変更することも可能だ。
MacBook AirでAirDropの相手が表示されない場合
MacBook Airでも対処方法は同じ。上記と同じ手順で確認しよう。
MacBook ProでAirDropの相手が表示されない場合
MacBook Proの対処方法も同様だ。機種を問わず、対処方法は同じとなる。
【参考】iPhone、iPadだけじゃない!AirDropをMacBookで使う方法
Mac同士でAirDropの相手が表示されない場合の注意点
AirDropの相手が表示されないとき、古いMacを使っている場合は、注意したいことがある。
・Late 2008以降のMacBook Pro。ただしMacBook Pro(17-inch, Late 2008)は除く。
・Late 2010以降のMacBook Air
・Late 2008以降のMacBook。ただしMacBookホワイト(Late 2008)は除く。
・Early 2009以降のiMac
・Mac mini(2010年中期以降に発売されたモデル)
・Early 2009(AirMac Extremeカード付属モデル)およびMid 2010のMac Pro
・iMac Pro(全モデル)
Mac同士でAirDropする場合は、Macが以上の条件のどれかに当てはまっていなければいけない。
MacとiPhoneでAirDropの相手が表示されない場合の注意点
iPhoneとMacでAirDropする場合、OS X Yosemite以降を搭載した2012年以降発売のMac(Mid 2012のMac Proを除く)かどうかを確認しよう。AirDrop可能なMacのシステム条件は複雑なので、注意が必要だ。
AirDropの相手が表示されない場合の対処法【iPad編】
iPadシリーズも、機種によらず対処方法は同じだ。しかも、iPhoneと同じiOSを搭載しているので、同じくコントロールセンターから確認すればいい。
まず、画面右上から下にフリックする(画像左)。コントロールパネルが現れるので、緑枠で囲まれた部分を長押しする(画像右)。
AirDropのアイコンで、設定が確認できる(画像左)。設定を変更する場合は、アイコンをタップしよう。「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人」から選択できる(画像右)。
iPad miniでもAirDropの相手が表示されないときの対処方法は同じ
iPad miniでも対処方法は同じ。iPadと同じ手順で確認しよう。
AirDropするときに相手が表示されない場合は、Wi-FiやBluetoothが有効になっているか、受信設定を状態の確認が重要になる。特に、「連絡先のみ」となっている場合は注意したい。記事で紹介したポイントを押さえて、いつでもAirDropが便利に使えるようにしよう。
※データは2019年7月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット