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読むと納得!外資系投資銀行マンのExcelスキルがハンパない理由

2019.07.18

外資系投資銀行マンのExcelスキルは半端ない。そう聞くと関数をよく知っており、使いこなしているイメージがあるが、実は表などの“資料作成スキル”も卓越しているという。なぜそこまでExcelスキルが高いのか? モルガン・スタンレー証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に勤務していた経験のある熊野整さんに聞いた。

入社後3年は一日中資料作成

(画像はイメージ)

熊野さんは、大学卒業後にモルガン・スタンレー証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社後、3年間は朝から晩までExcelやPowerPointで資料作成をしていたという。

「モルガン・スタンレーなどの外資系投資銀行は、M&Aの助言、いわゆるアドバイザリー業務や資金調達のアレンジなどを行っています。アドバイザリー業務は、ExcelやPowerPointを用いて作った資料でプレゼンをすることで行います。そのため、資料にはたいへんなこだわりがあり、100ページを越える資料には膨大な数の表やグラフがあります。計算ミスは許されず、正確で見やすい資料作成が必要になるのです」

熊野さんは現在、培われた技術と経験をもとに、Excelスキルをストリートアカデミーなどのセミナーで教えている。だいたいどのくらいでExcelスキルは一人前になるのだろうか?

「2~3ヶ月あれば、周囲から『その資料、見やすいね』『Excel速いね』と言われるレベルまで引き上げることができると思います。投資銀行の場合、新卒入社して1年くらいすると、ほぼすべてのExcel作業をショートカットのみで行うことができ、周囲から驚かれるレベルになります」

プレッシャーの中で鍛えられた?

Excelなどを使った資料作成で最も苦労した点を聞いてみた。

「外資系投資銀行では、数百億円~数千億円のM&A(買収金額)の計算をします。1つ計算を間違えれば数億円のズレが起きるので、絶対にミスをしてはいけないというプレッシャーの中で作業するのは大変でした」

そうしたプレッシャーが、Excelスキルアップを加速させたのかもしれない。

キレイなExcelの表を使った資料とは?

外資系投資銀行の社員が作る資料は、Excelの表がキレイに見やすく整えられているとはいえ、きらびやかで見栄えのよい資料というわけではないという。

「投資銀行の資料は、いかに数字を顧客に見せて納得させるか、ということと、シンプルで見やすく、伝えるべきポイントをしっかり伝えられているかが重要になります。100ページを超える提案書もある中、派手さにこだわっていると時間が足りないことから、ムダな時間をかけず、最低限の時間で最大のメッセージを伝えられるかがポイントになります」

「数字」がきちんと整理されており、「シンプルで見やすい」資料が、キレイなExcelの表を使った資料というわけだ。

【取材協力】
熊野 整さん
ボストン大学卒業後、モルガン・スタンレー証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)投資銀行本部に入社し、大型M&Aや資金調達プロジェクトをリード。現在はスマートニュース株式会社 財務企画担当。「グローバル投資銀行のエクセルスキルを分かりやすく伝えたい」というモットーの下、個人向けセミナー、企業研修、企業向けコンサルティングを展開。著書に「投資銀行のエクセル仕事術」「外資系投資銀行の資料作成ルール66」がある。
http://excel-seminar.jp/

ストリートアカデミー講座ページ
https://www.street-academy.com/steachers/7844

ストリートアカデミー
教えたい人と学びたい人をリアルにつなぐスキルシェアサービス「ストアカ」を運営。法人向け講師派遣サービス「オフィスク」や定額プランも展開する。
https://www.street-academy.com/corporations/office/

取材・文/石原亜香利

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