数年前から、ちょっとしたブームが続いている「スパイスカレー」。
「専門料理店で食べるもの」、「自分で作るのは難しいもの」という先入観があるが、最低限の調理器具と材料だけで、手軽に美味しいスパイスカレーが作れると言うのは、「印度カリー子のスパイスショップ」代表の印度カリー子さんだ。
極端な話、スパイスは3種類あればOKだそうで、作り方やコツなどが新刊『私でもスパイスカレー作れました!』(サンクチュアリ出版)にて解説されている。
コミックエッセイでスパイスカレーが学べる『私でもスパイスカレー作れました!』
はたして、印度カリー子さんのお手軽スパイスカレーとは、どんなものなのか? 本書から、入門中の入門となるレシピ「基本のチキンカレー」を紹介したい。
調理器具は基本4つあればOK
特別な調理器具はいっさい不要。フライパン(とそのフタ)、木べら、包丁&まな板、計量スプーンのみで大丈夫だという。計量スプーンがない場合、ペットボトルのキャップで代用できる(キャップ2杯=大さじ1、キャップ2/3杯=小さじ1)。
食材は具材1種と「土台・ベース」だけ
カレーというと具だくさんなイメージがあるが、ここで必要な具材は1つ、鶏のもも肉だけだ(1人分=100g)。
味の「土台」になるのが、玉ねぎ、トマト、しょうが、にんにく。ただし、これらはあくまでも「土台」であって、具材ではない点に注意(これについては後述)。
そして、「あっさりかこってりか」を決める「ベース」。生クリームやヨーグルトを使えば、仕上がりはこってりになる。
調味料は2種、スパイスは3種だけ
調味料は、塩とサラダ油を各大さじ1のみ。そして要となるスパイスも、クミン、コリアンダー、ターメリックの3種だけでよいそう。
これらのスパイスでは辛くならないので、「カレーとは辛くなくては」という方は、チリペッパーを適宜加える。
最初のステップは「土台」づくり
フライパンにサラダ油をひき、いずれもみじん切りにした、玉ねぎ1個、にんにく1かけ、しょうが1かけを強火で炒める。玉ねぎがあめ色を通り越してこげ茶色になるまで、約10分かけてじっくりと。
その後、ざく切りしたトマト1個を投入。強火のまま、木べらでつぶしながら2分間。