次に、ドラッグストアの利用者に、どうしてドラッグストアを使うのかを聞いた(表3)。男女ともに1位の「価格が安いから」が6割を超え、価格の安さが大きな利用理由になっている。男女差に注目すると、4位の「ポイントカードがあるから」は、女性が男性を最も大きく上回り、女性では「価格が安いから」に次ぐ2位にランクイン。
また、「日用品を購入したいから」も、「ポイントカードがあるから」に次いで男性との差が大きく、女性は男性よりも、“日用品を購入するならドラッグストア”と思うようだ。
性年代別では、女性の40代〜60代で「ポイントカードがあるから」が特に高くなっている。一方、「価格が安いから」は、若年層で高く、中高齢層では低下。中高齢層のほうが「価格が安いから」が低いのは意外な気もする。逆に70代以上で他の年代に比べて高かったのが、「薬剤師・登録販売者がいるから」。健康不安の大きい高齢層にとって、病院まで足を運ばずに、体調について相談したり症状に合った薬を教えてもらったりできる点で、ドラッグストアは安心感ある存在になっているようだ。
さらに、ドラッグストア発行のポイントカードを何枚(何種類)利用しているかを聞いたところ(表4)、全体で約4割、女性では半数近くが「2〜3枚」と回答。中でも女性の40代・50代では「2〜3枚」が50%を超え、50代では「4枚以上」も1割に達していた。“ポイントカード利用率”は、女性の50代以上で9割超。家計を預かる年代の女性にとって、ドラッグストアのポイントカードは強い味方といえそうだ。
住環境別に見ると、「都市部」「郊外」では、最も多かったのが「2〜3枚」。これに対し、これまでの結果からドラッグストアの比重が高そうな「地方」では、「1枚」が最も多い。「地方」では店舗数そのものが少なく、かつ大型化の流れもあるため、地方の消費者はひとつのドラッグストアで買い物をすませてしまうようだ。
調査概要
調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「ドラッグストア」。
期間:2019年3月22日~4月5日、DIMSDRIVEモニター3,904人から回答を得ている。
関連情報/https://www.planet-van.co.jp/
構成/ino