一生のうちに「お墓」を買う機会はそうそうない。特に、働き盛りで人生まだまだこれからという20~30代のうちは、頭の片隅にさえないという人がほとんどだろう。そのため、いざ購入しようと思ってもわからないことが多いものだ。
そこで今回、そんな勘所がわかりにくい買い物「お墓」について知るべく、お墓購入経験者がある人を対象にしたアンケート調査の結果を紹介していきたい。
お墓の購入経験は50代未満では10%未満だが、50代を過ぎると男女ともに倍増している
お盆やお彼岸にご先祖様のお墓参りを行うことはよくあるが、実際にお墓の購入を経験した人はどれくらいいて、どれくらいの費用がかかったのだろうか?
はじめに「お墓の購入経験はあるか?」という質問が行われたところ、「購入したことがある」が全体の11.3%、「購入したことがない」が全体の88.7%となり、9割ほどの方がお墓を購入したことがないことが明らかに。
また男女別で見ると、男性で「購入したことがある」人が12.9%、女性で「購入したことがある」人が9.7%となり、男性が購入することが多いことがわかった。
なお世代別に見ると、50歳未満の人で「購入したことがある」と回答した人の割合は10%未満だが、50歳以上の人で「購入したことがある」と回答した人の割合は平均で19.6%となり、2倍以上の人がお墓を購入していることが判明。年齢とともにお墓の購入をする機会が増えることを、改めて見て取れる結果となった。
7割以上が従来の一般墓を選択している
次に、「どのような供養の形を選んだか?」という質問が行われたところ、「一般墓(従来からのお墓)」という回答が70.9%で最も多いという結果に。次いで「永代供養墓」と回答した人が17.3%、「納骨堂」が9.4%、「樹木葬」が1.8%となり、ほとんどの人がこれらの供養形態を選択していることがわかった。
現状の供養形態の選択肢として、まだまだ従来からのお墓を選択する方が多いことが分かる結果となった。