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奨学金の平均返済額は月1万6880円、返せなくなる前に取るべき負担軽減策

2019.06.08

借りたお金は返さないといけない。これは、当たり前のことのようにも思えるが、最近は奨学金を返せない人が増えているという。奨学金を返すのは、それほど大変なことなのだろうか。

この記事では、奨学金の返済額とは実際にはどれくらいのものなのか、返せなくなる前に取るべき手段はないのかを解説する。

奨学金の返済額を確認する方法は?

奨学金には返還が不要の「給付型」奨学金もあるが、多くの人が利用しているのは返還が必要な「貸与型」奨学金である。さらに、このタイプの奨学金は、無利子のものと有利子のものに分かれている。有利子のものは、借りたお金に利子を付けて返すため、返済額をしっかり把握しておきたいところだ。

奨学金の返済額の平均は、月1万6880円

労働者福祉中央協議会が実施した「奨学金や教育負担に関するアンケート調査」によると、借入総額は平均324万3000円、毎月の返済額は平均1万6880円となっている。

【参考】「奨学金や教育負担に関するアンケート調査」(労働者福祉中央協議会)

奨学金の返済額を計算するには?

平均はこのようになっているが、実際の返済額は、進学先や一人暮らしをしているかなど、どれだけ借入したかで変わってくる。具体的な返済額を知るためには、各人が個別に計算しなくてはならない。

計算ツールとしては、独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)が「奨学金貸与・返還シミュレーション」というものを用意している。借りたい金額を入力すると、返済額の総額と毎月の返還額が算出される。

【参考】奨学金貸与・返還シミュレーション(日本学生支援機構 公式サイト)

所得に応じて返済額が変わる奨学金も新設された

日本学生支援機構の奨学金は、毎月一定額を払い続けることが前提になっている。しかし、平成29年度以降に第一種奨学金に採用された人は、所得額に連動して月々の返還額が変動する「所得連動返還方式」が導入されている。

対象者は限られるが、シミュレーションの結果を見て、毎月の返還額が多いと感じた人は、検討してみて欲しい。

【参考】所得連動返還方式の概要(日本学生支援機構 公式サイト)

奨学金の返済額、実は変更できるって知ってた?

奨学金の毎月の返済額を減らす月賦半年賦返還

毎月の返還額を減らす方法として、月賦半年賦返還で返還するという方法もある。これはボーナス月の返還額を増やすことで、それ以外の月の返還額を減らす返還方法である。

便利な方法にも思えるが、年に2回のボーナスが確実に出る人以外は、かえって返済に困ることにもなりかねないだけに注意したいところだ。

【参考】割賦方法(日本学生支援機構 公式サイト)

奨学金の返済は、本当にきついのか?

奨学金の返還は、どの程度「きつい」のだろうか。

先ほどもご紹介した「奨学金や教育負担に関するアンケート調査」によると、返済が「少し苦しい・苦しかった」「かなり苦しい・苦しかった」と回答した人の割合は43.1%、かなり多くの人が、負担を感じていることが分かる。

奨学金を返済できないとどうなるか

奨学金を返済できずに延滞してしまうと、延滞金が課される。本人や保証人に文書・電話で督促がなされるといったペナルティもある。

そして、延滞が3ヶ月以上になると、個人信用情報機関に個人情報が登録される。いわゆるブラックリスト入りしてしまうのだ。

【参考】奨学金を滞納したらどうなる?保証人に電話される、住宅ローンが組めないって本当?

延滞した場合(日本学生支援機構 公式サイト)

奨学金を返済できないのは甘えなのか?

奨学金の返済額は、平均で毎月1万6880円。これだけを見るとそれほど多くないように思えるが、社会に出ると年金に保険、親元を離れていれば家賃も食費もかかる。さらに、奨学金は長い人だと20年以上も返済を続けるケースもある。そのあいだに体調を崩したり、失業してしまったりするケースもある。

また、本人に問題がなくても、家族の病気や経済的困窮のため、援助をしている人もいる。返済の遅れを、一概に甘えと断言はできない。

【参考】平成29年度奨学金の返還者に関する属性調査結果(日本学生支援機構 サイト)

奨学金を返済できない人の割合は?

では、実際に返済できずに延滞をしている人はどのくらいいるのだろうか。

日本学生支援機構では、「奨学金の返還者に関する属性調査」を毎年実施している。その平成29年度の資料によると、奨学金を延滞している人は15万7千人、延滞していない人は381万9千人(参考母数として挙げられた平成29年度末の数字)となっている。割合としては、延滞者は3.9%ほどだ。

【参考】結婚後における奨学金の返済、どうすればいい?

奨学金の返済方法を工夫すれば、返済も楽に?

ここからは、奨学金の返済を楽にする方法をに解説していく。

奨学金の返済方法のおすすめは?

奨学金の返済において、おすすめの方法の1つが繰り上げ返済だ。とくに有利子の奨学金の場合は、残りの返済額が少なくなると金利も減り、返済総額を減らす効果もある。

無利子の奨学金を繰り上げ返済しても、返済総額への影響はないが、早めに返済を終えれば、その後の人生設計を立てやすくなるメリットがある。

奨学金の返済を一括で行う方法

日本学生支援機構の奨学金なら、繰り上げ返済の手続は簡単で、手数料もかからない。申し込み方法には、インターネット(スカラネット・パーソナル)、郵送・FAX、電話がある。

【参考】奨学金の繰上げ返還(日本学生支援機構 公式サイト)

奨学金のその他の返済方法の変更について

大学と大学院のように、複数の奨学金から貸与を受けた場合は、返済期間を変更できる。メリットとしては、双方の奨学金を同時に返済するよりも月々の返還額が小さくできる点。ただし、返済期間が伸びる分、有利子の奨学金では返済総額が上がるのがデメリットだ。

また、平成29年度以降に第一種奨学金に採用された人に限られるが、定額返還方式を所得連動返還方式に変更もできる。

【参考】返還期間の変更(日本学生支援機構 公式サイト)

所得連動返還方式への変更(日本学生支援機構 公式サイト)

奨学金の利率は低い、返済を急がない方が得する場合も

奨学金も借金の一種と考えると少しでも早く返済したくなるが、考え方を変えれば、奨学金ほど低金利で借りられる借金はなかなかないともいえる。

たとえば、ほかにローンを借りているようなケースでは、奨学金を繰り上げ返済する資金があるなら、明らかに利率の高いローンを先に返したほうがお得だ。

また、生きていくうえで、病気やケガ、失業などに備えた最低限度の貯蓄はしておきたい。こんな場合も、奨学金の返済を急ぐべきではない。

繰上げ返済は、経済的に余裕があるときに限定するのが、賢い返還方法といえる。

【参考】利率(日本学生支援機構 公式サイト)

以上、奨学金の返済について解説してきた。奨学金のシステムについてよく理解して、無理のない返済を心がけて欲しい。

文/ねこリセット

※データは2019年5月下旬時点での編集部調べ。
※本記事は奨学金を推奨する目的はありません。あくまで自己責任・自己判断でご利用下さい。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

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