画像やイラストを印刷することもでき、解像度600×600dpiに対応。画像やイラストの場合は、インクヘッドカバー底面の切り替えレバーを下にするとスライダーが取り付けられ、本体を自由な方向に動かして印刷できる。うまくスライドさせないと、隙間が空いてしまうので注意しよう。なお、通常は切り替えレバーを上にしておく。ローラーが表面に現れるので、横に真っ直ぐスライドしやすい。
インクヘッドカバー底面の「スライダー/ローラー切り替えレバー」で操作する。
レバー下のスライダーモード。本体をジグザグに動かして印刷できる。なお印刷面の右が印刷部で左は光学センサーレンズ部。
スライダーモードで印刷。スペースを考えて移動させないと、このように隙間が空いてしまう。横に長い画像は失敗しやすいので避けた方が無難だ。
本体の充電はmicro USBケーブルで行なう。電源ボタンが赤の点灯や点滅の場合はバッテリー残量が20%未満の印。充電が進むにつれ、青の点滅が点灯になり、充電が完了すると電源ボタンが消灯する。
インクヘッドカバーを外したところ。カバーを付けた状態でも充電できる。
実際に使ってみた感想は、なかなか快適。筆者は自分の字に全く自信がない。とはいえ、わざわざプリンターを設定して封筒を印刷するのも面倒で、これまでは手書きしていた。もちろん、のし袋は母親や友だちに書いてもらうのが常。それが、横にスライドという簡単な操作で、キレイな文字が印刷できるのは有り難い限り。
最初は文字をどれくらいの大きさにすればいいか悩んだりしたが、サイズを変えて試し印刷する内に、だいたいの大きさがわかってきたし、印刷のコツもつかめてきた。無地の封筒などに真っ直ぐ印刷するには、断然、線があった方が便利。封筒には文字の頭が揃うように、鉛筆で薄く線を書いておくと、失敗なくキレイに印刷できるようになった。
個人が持つにはややお高めの価格だが、職場に1つあると重宝しそう。宛名書きや一筆箋のメッセージ、ノートのタイトル書き、ファイルのラベルなど、あらゆるシーンで活用できそうだ。
●リコー『RICOH Handy Printer』オープン価格(実勢価格約5万4600円)
サイズ:W46×H81×D121mm
重さ:315g(インクカートリッジ含む)
連続駆動時間:2時間
印字方式:インクジェット方式
印字領域(テキスト):13.5×594mm
印字領域(画像):182×127mm
最大文字数:500文字
https://www.ricoh.co.jp/printer/handy-printer/
文/綿谷禎子