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意外と簡単!?今、使っているスマホをSIMフリー化する方法

2019.05.27

最近、テレビCMや街中で見かけることが多くなったSIMフリー携帯電話。「どうやら月々のスマホ(携帯)料金が安くなるらしい」と漠然と知っているものの、その実態を知らない人は多くいるのではないでしょうか。今回の記事では、初心者でも分かるよう、SIMフリー携帯電話について詳しく解説していきます。

そもそもSIMカードとは何?

SIMカードとは、電話番号や個別の識別情報が記録されている小さなカードのことで、これを携帯電話などのモバイル端末に挿入することによって、通信・通話が可能になります。

SIMフリー携帯電話って何?

SIMフリー携帯ではない端末には、制限が掛かっており、契約した携帯電話通信会社以外のSIMカードを使うことができません。

例えば、AさんがB社でスマホを購入したとします。この時点で「通信・通話環境」と「端末」をAさんに提供しているのはB社です。スマホを使っている内に、AさんはB社よりもC社の契約プランに魅力を感じました。しかしAさんは、B社から購入した端末は気に入っています。この時、端末がSIMフリー携帯でない場合は、B社との契約を解除し、さらに気に入っていた端末は使えなくなります。そしてC社と契約を結ぶと同時にまた新たに端末を購入しなければなりません。しかしB社から購入した端末がSIMフリー携帯であった場合、B社と契約を解除しても、C社のSIMカードに差し替えることによって、同じ端末を使い続けることができるのです。

このように「どの携帯電話通信会社のSIMカードを使っても、差し替えるだけで使える携帯端末」を「SIMフリー携帯電話(スマホ)」といいます。

SIMカードの値段は?

格安SIMと呼ばれるSIMカードを提供しているのは、主にMVNOと呼ばれる通信会社で、楽天モバイル、ビッグローブ、UQ mobileなどが該当します。これら通信会社から発売されているSIMカードの価格は、契約プランによっても異なりますが、3000円/月前後のものから、1000円/月を下回るものまであります。

格安SIMはどんな人におすすめ?

基本的には月々の携帯電話料金を減らしたい人に格安SIMはおすすめです。しかしスマホで動画やゲームなど、データ量の多いコンテンツを楽しみたい人にとっては、格安SIMは少し不満に思うかもしれません。というのも、格安SIMは、キャリアSIMに比べて、通信速度が遅いといわれているためです。

 MNOとMVNOとは?

私たちに通信環境を提供している携帯電話通信会社は、2つに分けられます。1つは私たちもよく知る「キャリア」と呼ばれるドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社で、2019年秋からは、それまでMVNOだった楽天モバイルが新たにMNOに参入します。これらMNOは、総務省より認可された自社回線も持つ通信会社で、ユーザーに対し直接通信インフラを届けることができます。

一方で自社回線を持っておらず、MNOから回線を借りてユーザーに通信インフラを提供している企業が、MVNOと呼ばれる通信会社です。日本には100社以上のMVNOがありますが、代表的なものは先ほど挙げた楽天モバイルのほか、LINEモバイル、ビッグローブ、UQ mobile、Y!mobileなどが該当します。

【参照】MVNOっていくつあるの?日本の携帯電話会社の一覧、シェア、歴史を調べてみた

なぜ最近になってSIMフリー携帯電話が流行りだしたの?

それまで海外では一般的なもので、日本においても一部携帯電話愛好家の間では評判でしたが、国内でSIMフリー携帯電話の販売はされていませんでした。また海外のSIMフリー携帯電話には技適マークが付いていなかったため、電波法に触れるおそれがあったので、利用している人も極端に少なかったのです。

しかし2013年~2014年頃、日本でも総務省が携帯通信市場活性化のため、SIMフリー携帯電話の販売を許可します。これによって国内でSIMフリー携帯電話の流通がはじまり、私たちに認知されはじめたのです。

キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の携帯電話をSIMフリー化できる?

SIMフリー化とは、SIMカードのロックを解除して、どの通信会社が提供するSIMカードでも自由に使えるようにすることです。そしてキャリアと呼ばれる大手携帯電話通信会社3社(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)の端末も、SIMフリー化(SIMロック解除)することで、SIMフリー携帯として利用することができます。
詳しくは以下をご覧ください。

【参照】ドコモ

KDDI

ソフトバンク

なお店舗、電話受付の場合は料金が発生しますが、ネットから申し込んだ場合は、無料となるケースがあります。なるべく費用を抑えたい方は、ネットからSIMロック解除の申し込みをしましょう。

SIMロックの解除できない!?

ドコモ、KDDI、ソフトバンクのショップ、またはオンラインショップで購入した端末でないと、SIMロックは解除できません。他社のSIMカードを利用したい場合は、端末購入時にSIMフリー端末か、SIMロック解除済み端末を購入する必要があります。また前にSIMロック解除を行った日にちからの日数や、機種によってもSIMロックの解除ができるか否かは異なります。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)とは?

通常、1つの端末に差し込めるSIMカードは1枚ですが、2枚のSIMカードを差し込める端末があります。これをDSDSといいます。

DSDSの必要性。なぜ2つもSIMカードがいるの?

1つの端末に2つSIMカードを使う理由は、用途によって異なります。例えば「自分にはA社が提供する通話プランは最適だけど、通信プランに関してはB社が最適」といった場合、通話のみのA社のSIMカード、通信のみのB社のSIMカード2枚利用すれば、通常のスマホと変わることなく、より安価に利用できます。またビジネス・プライベート用に使い分けている人もいるようです。

SIMフリー携帯電話でおサイフケータイは使える?

従来まではおサイフケータイ機能は利用できませんでしたが、最近になってSIMフリー携帯電話でも利用できるモデルが出てきました。従来のキャリア端末と同じ使用感で利用できます。ただしiDアプリに対応しているか否かは端末によって異なりますので、購入の際にチェックしてみると良いでしょう。

SIMカードの入れ方と取り出し方

スマホの場合は、端末を購入した際に付いてくる小さなピンを、スマホの側面にある小さな穴に差し込むことによって、SIMカードの出し入れが可能となります。

※スマホSIMカード交換用のピン。形状は様々だが先端が細くなっているのは変わらない。Amazonなどでも購入可能。

※交換用ピンを挿入する穴。端末によって場所は異なる。

SIMカードのサイズ

SIMカードのサイズは3種類あります。しかし現在スマホ用SIMカードとして流通しているものは、標準規格化されており、間違えてしまう可能性は低いですが、念のため覚えておくと良いでしょう。

・標準SIM 横15㎜×縦25㎜:フィーチャーフォン全盛期に利用されていた。現在はほとんど使われていない。
・microSIM 横12㎜×縦15㎜:数年前のスマホに利用されていた。現在はフィーチャーフォンに多く用いられている。
・nanoSIM 横8.8㎜×縦12.3㎜:スマホ用SIMカードの主流サイズ

SIMカードなしだとどうなる?

SIMカードがなければ、携帯電話通信会社が提供するサービス(通信・通話)を利用することができません。しかしWi-Fi環境下ならば、SIMカードがない端末のみでも通信が可能で、LINEやスカイプなどのアプリをインストールすれば通話も可能です。

SIMカードに記録されているデータ

上記の通り、SIMカードに記録されているデータは、その端末固有の識別番号や電話番号などです。アプリ、写真、動画などのデータファイルは、端末ストレージ内かSDカード内などに保存されているので、端末買い替えの際などはご注意ください。

おすすめのSIMフリースマホは?

この項目では、おすすめのSIMフリースマホを、機種別に紹介します。

XPERIA J1 Compact

国内スマホメーカーSonyのXperiaですが、同機種でSIMフリー端末として発売されている物は、XPERIA J1 Compactのみとなります。XPERIA J1 Compact以外のXPERIAの機種を使いたい場合は、キャリアから購入したXPERIAのSIMロックを解除しましょう。

【参照】XPERIA J1 Compact

【仕様】
サイズ:高さ128㎜×幅65㎜×厚さ9.7㎜
質量:138g
電池容量:2300mAh
メモリ:2GB
ストレージ:16GB
有効画素数 メインカメラ:約2070万画素、フロントカメラ:約220万画素
価格:5万3784円(公式価格)

iPhone XR

iPhoneXシリーズのひとつ、iPhoneXRは昨秋発売された機種です。iPhoneの中で最も電池容量が大きく(2019年5月現在)、連続通話時間は25時間、インターネット利用は15時間とされています。

【参照】iPhoneXR

【仕様】
サイズ:高さ150.9㎜×幅75.7㎜×厚さ8.3㎜
質量:194
電池容量:2942mAh
メモリ:3GB
ストレージ:64GB、128GB、256GB
有効画素数 メインカメラ:約1200万画素、フロントカメラ:約700万画素
価格:9万8064円(128GB 公式価格)

Huawei nova 3

Huawei nova 3は低価格ながらメモリ4GB、ストレージ容量128GB、電池容量は3750 mAhと、他機種と比較してもコストパフォーマンスに優れた機種といえます。カメラにはAIが搭載されており、被写体を自動で検知して、最適のカメラモードに変更してくれる賢いスマートフォンです。

【参照】Huawei nova 3

【仕様】
サイズ:高さ157㎜×幅73.7㎜×厚さ7.3㎜
質量:166g
電池容量:3750mAh
メモリ:4GB
ストレージ:128GB
有効画素数 メインカメラ:約2400万画素、フロントカメラ:約200万画素
価格:4万2220円(Amazon価格)

GalaxyのSIMフリースマホはあるの?

2019年5月現在、日本国内においてGalaxyのSIMフリースマホは販売されていません。ですから日本国内でGalaxy端末を利用しつつ、格安SIMを利用したい場合は、3キャリアいずれから購入したGalaxyスマホをSIMロック解除して、利用しましょう。

中古のSIMフリースマホが買える「ゲオモバイル」

「携帯料金のコストカット」をするなら、格安SIMカード利用による「ランニングコスト」の削減と端末購入による「イニシャルコスト」を抑えなければなりません。
既に2009年から旧型携帯電話を発売していたゲオモバイル。その仕入先は、全国各地のゲオ店頭に売られた端末やネット上で売買されたものなので、安心して使えます。また商品ごとにランクが付けられており、ネット上からでも状態が確認できるのも特徴です。

【参照】ゲオモバイル

SIMフリーのガラケーはあるの?

スマホと同じように、ガラケー(フィーチャーフォン)にもSIMフリー端末はあります。動画やゲームなどのコンテンツを使わず、携帯電話としての最低限の機能(電話、メール)さえ使えれば良い。という人はスマホよりも安価なガラケーで格安SIMを契約した方が良いかもしれません。

SIMフリーのガラケーは中古で売られてる?

SIMフリーのガラケー端末は売られています。特にこだわりなど無ければ、価格は1000円~10000円以下の価格帯で購入することができます。

SIMフリーのガラケーでLINEは使える?

SIMフリーのガラケーでLINEが使えるか否かは、機種によって異なります。購入の際に確認してみると良いでしょう。

取材・文/高沢タケル

※データは2019年5月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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