オンラインのみならずオフラインの世界にも拡張
バンブルはオンラインのみならずオフラインでも健全なつながりを継続できるよう、様々な仕掛けを実施している。
1.Bumble Hive NYC
https://thebeehive.bumble.com/bumbleblog/wish-you-were-here-the-hive-weekend-2
期間限定でニューヨークにオープンしたバー。
ここでは、女性思想家、芸術家、起業家を招き、あらゆる面で女性のエンパワーメントを祝うイベントが開催されている。
ドリンクや軽食を食べながら、仲間とつながり、健康と人間関係、テクノロジー、教育などのトピックにまたがるインタラクティブなプログラミングを楽しむことができる。
2.各地で開催されるイベント
https://www.facebook.com/pg/bumbleapp/events/
バンブルのフェイスブックページを見ると、アメリカ各地でランニングイベントやボランティア活動、女子会など様々なイベントが開催されている。
美容院やジムなど地元のお店とコラボし、地元の人同士を繋げる役目を果たしている。
アプリ利用者以外との接点の場も構築
とは言うものの、まだまだ「出会い系アプリ」というイメージが強いため、アプリ利用者以外との接点を持てる施策も行っているのも興味深い。
バンブルカフェ
バンブルのアプリをダウンロードした人はカフェラテが無料で飲める、ニューヨークにあるカフェ。
ワイファイ完備、ヘルシーフードの販売もしており、仕事をするビジネスパーソンの姿も見られる。
メディアサイト
愛、友情、キャリア、ウェルネスなど様々なテーマの記事が掲載されちえるメディアサイト。
悪いオトコとの別れ方、最高の女子旅ができるスポット、人生を犠牲にせずに輝けるキャリアの築き方など、ユニークなタイトルの記事がずらりと並んだウェブサイトはバンブル利用者でなくても楽しめる。
出会い系アプリからソーシャルワーキングプラットフォームへ
このような手法で、様々なコミュニティの場をつくっているバンブルは、もはや男女の出会いの場を提供するアプリメーカーではなく、ソーシャルネットワーキングプラットフォームと言えるだろう。
より良い人生を送るために必要不可欠な「人との繋がり」
お金を出せば便利なモノやサービスが手に入れられるようになった現在、人々が一番求めているものは、お金では買えない「人生を豊かにしてくれる仲間」なのかもしれない。
文/小松佐保(Foody Style代表)
一橋大学経済学部卒業。日本&シンガポールのブランドコンサルに勤務した後、食領域に特化したマーケティングコンサルとして独立し、アメリカ・ボストンへ。
会社員時代に生活習慣の乱れが原因で体調を崩したこと、ボストニアンの心身共にヘルシーなライフスタイルに感化されたことで、「食×健康」に関心を抱くように。
現在は、ニューヨークの世界最大の栄養学校Institute for Integrative Nutritionでホリスティックヘルスを学びながら、食生活やライフスタイルを改善するための情報発信やイベント開催などを行っている。