■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!
ANAが成田~ホノルル線に5月24日から就航する総2階建てエアバスA380型機「FLYING HONU」。上級クラスの席数が増えたことも大きなニュースだ。その中でも、エコノミークラスより少し高くても快適な移動をしたい人におすすめなのがビジネスクラスとプレミアムエコノミーだ。従来に比べてお得に利用できるほか、座席数が増えたことでマイルを使った特典予約で手配できる可能性も高くなった。そこで、両クラスのシートの特徴も含めて紹介していこう。
フルフラットシートを採用したビジネスクラス
ビジネスクラスは2階席の真ん中(ファーストクラスとプレミアムエコノミーの中間)に位置しており、全部で56席の設定となっている。完全に水平となるフルフラットシートが採用され、国際線中長距離路線に投入されている全席通路に直接出ることができるダイレクトアクセススタイルの座席配置になっているので、他の乗客を気にせずにトイレなどに行くことができる。
全席通路側アクセスでありながら、ハワイ線ならではの座席配置の工夫がある。欧米路線などを中心に投入されているボーイング777-300型機や787型機の中長距離路線向けの機体では、ビジネスクラスのシートを互い違いに配置するスタッガードタイプが採用され、真ん中の2席掛けに座ると隣の席と少し離れてしまっているが、A380型機のビジネスクラスでは一部のシートに「ペアシート」(7ペア分)を導入し、夫婦やカップル、親子などで利用する際には隣同士で会話しながらフライトを楽しめるのだ。もしペアシートの席で隣が知らない人であれば、シートの間の仕切りを上げることでセパレートした空間となる。
夫婦やカップルなど2名利用におすすめの「ペアシート」。隣が気になる場合は仕切りを下げることができる
また快眠グッズとして、ベッドパッドには東京西川製を採用したほか、掛け布団(コンフォーター)には丸八プロダクトの羽毛を使用したもので到着までグッスリ眠ることができる工夫がされている。また機内食も洋食・和食からそれぞれ選べるようになっている。その他、18インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーンで機内エンターテインメントも存分に楽しめるほか、大型のテーブルやシート電源、更にはUSBポートについては1席あたり2個使うことができるのだ。
成田発ホノルル行きのビジネスクラス機内食。和食・洋食から選べる。
18インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーンで機内エンターテインメントが楽しめる。
気になる運賃は、最安値で往復20万円(空港税や燃油サーチャージなどの諸経費は含まず)となっている。最安値運賃の場合、5月14日現在、空港税や燃油サーチャージなどの諸経費を含めても21万8880円の支払額となる。距離を考えると割安感があるのだ。混雑している時期は運賃が高くなるが、まずは搭乗したい日の前後の運賃をホームページからチェックするといいだろう。
バーカウンターではお好きなドリンクをいつでも飲むことができる。