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ニコンZマウントの超広角ズーム「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」は普段使いもできる優等生だ!

2019.05.18

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

フルサイズミラーレス元年となった2019年、各メーカーが必死になっているのが交換レンズの充実である。ニコンは『Z6』と『Z7』のための新レンズに開放絞り値F4の軽量な超広角ズーム『NIKKOR Z 14-30mm f/4 S』とF2.8の明るい標準ズーム『NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S』を発売した。

今回は、この2本のズームレンズを順番に紹介していこう。まず『NIKKOR Z 14-30mm f/4 S』である。20mm以下の超広角系ズームで望遠端が30mmまであるため、これ1本でも使いやすい。従来のFマウントレンズなら、14-24mmとか、17-35mmなど広角端を伸ばせば、望遠端が物足りなくなる。望遠端を35mmにすると広角端が物足りないと悩ましいラインナップだったが、このレンズは広角端が15mmよりわずかに広い14mm、そして望遠端は30mmある。風景やスナップなら、これ1本でこなせる使い勝手のいい範囲の焦点距離が設定されている。重量は約485g、14mmからのズームで500g以下というのは非常に軽い、そしてレンズが飛び出していないため82mmのフィルターに対応。これも業界初の快挙である。風景写真では定番のPLフィルターとNDフィルターが使えるようになった。

実際に使ってみるとレンズが重すぎず、ボディとのバランスがいい。被写界深度が深いので絞り込めば、AFを気にせずピント固定でスナップ撮影ができる。青と緑の発色がよく風景や建築でヌケのいい青空が撮れた。D800を愛用する写真家の小平尚典さんとレインボーブリッジとお台場、深大寺などを歩いて作例を撮影してきた。Zマウントの交換レンズから1本だけ選ぶとしたら、私は軽くて機動性が高く超広角が使える14-30mm f/4 Sを選択する。

空と海のブルーの発色が目に焼き付くほど鮮やかだ!

撮影には『Z6』を使用した。『NIKKOR Z 14-30mm f/4 S』は沈胴式で全長85mmと短く、レンズが繰り出されても気にならない長さだ。最短撮影距離はズーム全域で28cm。レンズは12群14枚で、EDレンズ4枚と非球面レンズ4枚を使っている。また、フレアとゴーストを抑えるナノクリスタルコートを採用。専用のバヨネットフードが付属する。

レンズを沈胴させた状態で85mmと短く、重量はカメラと合わせて1160gと重くないギリギリの範囲に収まっている。

撮影時はレンズを繰り出して使う、この時の全長は約113mm。ズーミングによる全長の変化はない。ズームリングの手前にピントリングを兼ねたコントロールリングを装備している。

超広角14mmで撮影しても歪みが補正され、水平、垂直がピシッと再現される。海と空のブルーの発色も非常に鮮やかだ。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S Nikon Z6 1/500sec、F8、ISO100、14mm

同じ位置から右側の船にズーミングして30mmで撮影。解像度が高いので100%で見ると船体に東京海洋大学JPATの文字が読み取れた。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S Nikon Z6 1/500sec、F8、ISO100、30mm

下から見たレンボーブリッジと空と月。14mmらしい構図で空の広さが感じられた。絞りは開放だが非常にシャープ。開放で解像度が一番高いという説もある。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S Nikon Z6 1/1000sec、F4、ISO100、14mm

レインボーブリッジを徒歩でお台場側に北ルートから歩く。撮影用の展望台は意外と少なく片側2個所の合計4個所しかない。まあ無料で絶景が楽しめるのだから文句はない。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S Nikon Z6 1/250sec、F8、ISO100、14mm

F22まで絞り込んだ。回折現象で解像度が下がる理屈だ。100%でF4の画像と比較すると画が甘くなっていることが分かった。さらにセンサーのゴミも写りやすくなるため絞りはF4がオススメだ。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S Nikon Z6 1/90sec、F22、ISO100、15.5mm

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