今年に入り朝起きると、首が痛いことがままある。明らかに寝違えたこともあった。原因は枕か? 買ったのは3年ほど前で、古いとは思えない。だが巷説、枕の寿命は約3年らしく、あれこれ調べて新しい枕を注文した。するとその翌朝、また寝違えてしまった。愛用枕の祟りか? 首の後ろ中央あたりが、痛くてたまらない。
寝違えた翌日は、釣友の正林さんと釣りに行く日だった。クルマで迎えに来てくれた正林さんにその旨伝えると、「これ、試してみたら。なんとなく効く気がしてる」。磁気ネックレスだった。モノ好きの正林さんは、何でも持っている。その存在や効能は知っていたが、使おうとは思ったことがないギアだ。
正林さんに借りたネックレス。後に「ファイテン」の「RAKUWAネックX100(チョッパーモデル)」と知る。
確か、西暦2000年前後のこと。『DIME』の増刊校了日がボジョレーヌーボー解禁日だったので、校了後の深夜、増刊担当者とワインバーに繰り出した。それほど飲んだつもりはなかったが、気がつけば家の玄関で寝ている。目を開けようとすると、何かが貼り付いていて開かない。そんなことより、首が猛烈に痛い。泥酔して帰宅し就寝、トイレに起きた際に引き戸に並々ならぬ勢いで激突(引き戸が外れていた!!)、額から血を流して玄関に倒れ込んだようだ。その血が固まって、目に貼り付いていた。幸い、額の傷はたいしたことはなかった。
だが、首がどうにも痛くて左に回らない。今思えば、むち打ち症だろう。横断歩道で“右見て左見て”ができない。運転も不可能。整骨院に通いつつ、こんな状態が約1ヶ月続いた。その後遺症で今でも首左後ろには“詰まった”感が残り、その方向に首を倒すと痛い。当時、磁気ネックレスという発想があったら、きっと試しただろう。