■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
東京は広尾にある駐日フィンランド大使館の中にサウナがあるというのは、サウナ好きの間ではかなり有名な話だ。
もう5年も前の話だが、小学館で『saunner(サウナー)』というムックを出した。その本には、オレもライターとして関わっていたんだけど、実はそのスタッフは大使館のサウナに招待をされた。
当時のフィンランド大使館、報道・文化担当参事官のミッコ・コイヴマー氏へのインタビュー記事を誌面に掲載したので、その関係で招待されたのだ。
しかァァァしッ!! オレは『saunner』の制作には携わったものの、制作過程の中盤からスタッフに参加したもんで、制作過程初期に実施された、そのフィンランド大使館のサウナへの招待には、まったく関係なかったのだ!
それが悔しくて悔しくてね〜。
『saunner』の奥付ページ見ると、腰にタオルを一丁巻いただけの、オレ以外のスタッフ全員が、フィンランド大使館のサウナでにこやかに微笑んでる写真が載ってたりまでするんだから、そりゃあますます悔しい!
心の奥底では、本を出した直後に「いや〜お疲れ様でした、もう一回サウナへどうぞ!」なんてお誘いがあったりするんじゃないか? と勝手に思ったりもしてたんだが、それほどフィンランド大使館も暇じゃない!
それに、噂によれば数年前からフィンランド大使館のサウナは改修工事をしているらしいし。
結局それから今まで5年間、ズ〜ッと心の奥底では「いつかフィンランド大使館のサウナに入りたい」という忸怩たる思いも持ち続けていたんだが、ついにその積年の想いをかねえる時がやってきた!
なんと、長らく改修工事中だったその噂のサウナがついに完成! そして、その完成披露を兼ねたプレス体験会を行うというじゃないですか!
当然の如く参加してまいりました。そして、5年越しの想いを込めて、かのサウナを体験してまいりました。
「なんだよ、一般は入れないサウナの話じゃんかよ!」
そんな風に自分と関係ない話だと決めつける人もいるかもしれないが、実はその考えは早計だ!