離婚経験が一度あることを通称で「バツイチ」などと呼ぶ。特に子どものいる場合は「バツイチ子持ち」などと称される。
ここではバツイチ子持ちの女性を彼女にすることについて考えてみたい。
バツイチの由来
離婚で戸籍を除籍された配偶者の名前にバツ印をつけたことや、某有名人が離婚会見でバツを書いた額を出したことから広まったなど、由来は諸説ある。
バツイチ子持ちの彼女と付き合う意味
バツイチは基本的に過去のことであり、彼女との付き合いに支障をもたらすことはない。しかし、子持ちとなると話は別だ。というのも彼女には、母親として育児の時間が必要だからだ。
また、彼女と将来生活を共にするなら、彼女の子どもと一緒に暮らすことになるだろう。
女性への恋愛感情とは別に、子どもと家族として生活できるのか? 子どもが自分を好意的に思ってくれるのか? 考えるべき事は多い。
【参考】後悔しないためにご一読!バツイチ子持ちの相手と付き合う時の心構え
バツイチ子持ちの彼女とデートは思い通りにできるの?
バツイチ子持ちの女性は、平日は仕事をし、土日は子どもと過ごす人が多い。そのため、デートの時間がなかなか作れない。また、子どもが突然発熱するなど、急な予定変更も多々ある。
そういった、子どもが理由の予定合わせ、予定変更には男性側が譲歩して、無意味に怒ったりしないようにする、心の余裕が大切だ。
また、彼女の子どもと会うタイミングもよく考えて調整したい。子どもの年齢や将来を考慮して、付き合ってすぐに子どもと会うのは控えた方がいいだろう。
バツイチ子持ちの彼女が年上の場合に気をつけたいこと
彼女が年上の場合、母性や包容力にあふれていることがままある。甘えたり、頼ってしまいがちだが、これには十分注意したい。
彼女には子どもがいて育児の責任があるのだ。そんな彼女の負担を増すことは、子どもにとっていいことか? 冷静に自己の行動を見つめるべきだろう。
バツイチ子持ちの彼女との結婚
※『平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」』を元に作成
厚生労働省の『平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」』https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/index.htmlの調査では、再婚件数は近年26~7%に推移している。つまり、結婚しているカップルの4組に1組は再婚なのだ。
調査結果からわかるように、再婚のハードルは下がっている。しかし、バツイチ子持ちの女性と結婚するには、付き合う双方の気持ちとは別に、子どもの心理をしっかりと考えたい。
血縁を持たない者同士が家族になること。それは夫婦ですら簡単なことではないが、子どもには、人生を一変するようなとても厳しい経験であり、お互いがつらい思いをすることがあるかもしれない。
例えば、小さい頃は懐いてくれた子どもが突然、「本当の親じゃないくせに……」といった言葉をぶつけてくることも起こり得ると、覚悟する必要がある。
さらに、バツイチ子持ちの女性との再婚は、経済的負担も考慮しなければならない。
再婚で相手が子どもを養うことになると、家族が一気に3人以上となり、生活費の使途も変化する。
ただし、上記は懸念されることを例に挙げたに過ぎない。お互いが初婚同士、子どもが居ない結婚に比べて考えるべきことは当然多いけれど、家族仲良く、楽しく過ごせれば、幸せが期待以上になるかもしれないからだ。
バツイチ子持ちの元彼女と復縁ってあり得る?
別れた彼女が別の男性と結婚して、子どもができた……もはや男性にとっては縁が切れたとあきらめていたのに、そんな元彼女が離婚したとウワサを耳にした。……バツイチ子持ちになったら、それは復縁が可能になったということだろうか?
実際のところ、復縁は相当ハードルが高いと思った方がいいだろう。しかし、どうしても復縁したいのなら、最低限以下について冷静に考えてから行動した方がいい。
1.彼女の離婚の理由は何か?
2.以前の付き合いで彼女と真剣に結婚を意識していたか?
3.母親としての彼女をきちんと支えられるか?
4.復縁した先に結婚、彼女と子どもとの将来設計ができるか?
少なくとも上記の4点に自分の答えがきちんと出せないのなら、例えバツイチ子持ちの彼女と復縁しても、良縁にすることは難しいかもしれない。
また、シングルマザーとして現実社会と格闘している彼女には、あまりにも頼りない男性にしか思えないだろう。
バツイチ子持ちの彼女と別れたい
彼女として楽しい時間を過ごせたとしても、将来を現実的に考えた時、子どもを含めた家族を支えていく自信が持てないのなら、彼女との別れを考えなくてはならない時かもしれない。
もし、別れたいと思うのなら、彼女にキチンと打ち明けるべきだろう。当然、彼女はまず「女性として」付き合いを継続したいと考えるはずだ。しかし、彼女には守るべき子どもがいる。「母親として」の意識の中で、冷静に男性を見つめ直すはずだ。
そこから彼女は、自分の気持ち以上に子どもの将来に重きを置いて、その未来を客観的に判断し、答えを見つけていくはずだ。
必要以上に感傷的にならず、彼女の子どもの将来について、自分の考えをしっかりと伝えてほしい。
バツイチ子持ちの彼女と別れてよかった
子どもの居る彼女をひとりにする後ろめたさから、ついつい長引かせてしまった恋愛。しかし、実際に別れたことでむしろお互いのためによかったと思える時があるかもしれない。
男性は家族への責任が重荷になっていたとしたら、精神的に楽になれるかもしれない。また、女性にとっても生活力の乏しい男性に、この世で最も大切な我が子の将来を託すリスクを回避できたのかもしれない。
その場は苦しいことも、後になって正しい結論だと思えるのなら、潔い別れも選択肢として間違っていないはずだ。
文/ステム