携帯電話基地局が私たちにもたらす影響は?
私たちの生活を陰ながら便利にしてくれている、携帯電話の基地局ですが、悪い影響はないのでしょうか?
携帯電話基地局による健康被害って本当にあるの?
基地局から出た電波の影響で身体に負担がかかる。という話をよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。
携帯電話程度の電波ならば、身体への悪影響はないとされているようですが、全く影響がないわけではありません。
まず刺激作用があります。
これは低周波(100kHz以下)の強い電波を浴びることによって、体内に電流が流れる現象です。100kHz以下の周波数は、携帯電話の周波数には用いられませんので、この影響を携帯基地局から受ける可能性は少ないでしょう。
次に熱作用です。
こちらは100kHz以上の電波を浴びると体温が上がる現象です。この熱作用を応用しているのが電子レンジです。総務省によると、現在のところ、この熱作用によって人体に影響を及ぼしている証拠は見つかっていないようです。
【参照】
停電時の携帯電話基地局はどうなってる?
基地局で気になるのが、災害時などの停電です。記憶に新しい東日本大震災の際は、震災による影響で多くの基地局が停電により機能を停止し、携帯電話が使えなくなってしまったようです。
各キャリアは、こういった未曽有の災害時も含めた停電時のために対策を取っています。
例を挙げると、ドコモは重要エリアである都道府県庁、市区町村役場等の通信を確保するため、基地局の無停電化、バッテリーの24時間化を実施しています。
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※データは2024年3月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
取材/文 高沢タケル