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【介護のきほん】回復期リハビリテーション病院って何?

2019.05.20

 高齢者の介護が必要になるキッカケはの上位5つは以下です。

(1)認知症
(2)脳血管疾患
(3)高齢による衰弱
(4)骨折・転倒
(5)関節疾患
*出典=厚生労働省2018年国民生活基礎調査(2016年)の結果から、グラフでみる世帯状況

 このうち、ある日突然介護問題が浮上する原因となるのが脳血管障害と骨折・転倒です。どちらもある日突然起こり、入院する可能性が高い。完治まで時間がかかるという共通点があり、高齢者は入院が長引くほど認知機能の低下が起こる可能性も高まります。

↑腰椎圧迫骨折

 長い入院生活で足腰が弱り、病気やケガの治療はできても、以前のように動けない。ひどい時はそのまま寝たきりになる可能性もあります。それを防ぐには集中的なリハビリテーションが重要な役割を担うわけですが、一般の病院はそこまで対応できないのが実情です。

 そこで注目したいのが回復期リハビリテーション病棟(病院)です。これは特定の疾患で急性期を脱した患者に対し、リハビリの専門職がチームを組み、心身ともに回復した状態で自宅や社会に戻すための病棟です。

 一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会のまとめによると、2016年現在、累計で全国に1725棟、8万814床の届出があります。

対象疾患や入院期間に制約がある

 この病棟に入院できるのは、主に脳血管疾患や骨折など、急性期治療後の患者が対象です。疾患別に定められた「発症から入院までの期間」にも制約があり、それを越えてしまうと対象外になります。同様に疾患別に入院できる日数も限度が設定されています。

リハビリの専門職が連携して関わる

 入院中は医師、看護師、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーなどがチームを組み、その人の症状に合った目標を決め、集中的なリハビリを行います。

 入院前の家族との面談や元の病院(病棟)からの診療情報。入院初日の検査(体力、認知力など)を加味したスケジュールが組まれ、一定期間後に再評価することでオーダーメイドのリハビリが実現します。

↑FIM(機能的自立度評価表)を用い評価していきます

1日最大3時間のリハビリ

 1日あたり最大9単位(1単位=20分)のリハビリが認められているため、午前と午後に分けて60分×3回や、40分と60分を織り交ぜて合計3時間などのスケジュールが組まれます。もちろん無理のない範囲で行ない、24時間体制で看守りがあるので、高齢者でも安心して任せることができます。

のんびり寝ていられない!?

 病棟なのでリハビリ以外は静養するものと思っていたら大間違い。実は日常生活の訓練も兼ねているため、寝る時はパジャマ、起きたら運動に適したジャージなどに着替えます。リハビリで建物の外に出ることもあり、運動に適した靴が必要です。

 ベッドに寝たままテレビを観ている時間が長いと「ちょっとこちらで話しませんか?」とスタッフが声をかけてくるなど、常に社会的な接触を心がけてくれます。

一般の病院で当たり前のベッド上の食事はせず、食堂で他の患者たちと話をしながら楽しむのも、リハビリテーション病棟ならではのものでしょう。

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