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プリペイドとポストペイの電子マネー、結局どっちが得なのか?

2019.04.22

2019年10月からの消費税率アップに合わせて、キャッシュレス決済へのポイント還元事業が始まる。これは需要平準化対策として政府が主導するキャッシュレス化施策で、2025年までに民間最終消費支出に占めるキャッシュレス決済比率40%を目指すものだ。

だが、すでに民間では電子マネーを使うことで、様々な“お得になること”が増えている。この傾向がさらに加速しそうな10月を迎える前に、各電子マネーのお得度を比較してみた。

分類しないと混乱必至! 電子マネーの種類にはどのようなものがあるのか?

一口に電子マネーと言っても、その種類は多種多様。お得度を比較する前に、簡単に分類してみよう。

多すぎてわかりにくい電子マネーの種類を、まずは大分類で分ける

電子マネーは発行元で分類すると、じつは「交通系」と「買い物系」の2種類しかない。

「交通系」は、関東ではSuicaやPASMO、大阪ではICOCA、九州ではSUGOCAなどを指す。これらのカードは発行元が鉄道会社やバス会社で、主に交通機関で使うことから「交通系」と呼ばれる。

もう1つの「買い物系」は、発行元がイオンやセブンイレブン、楽天などだ。実店舗やネット店舗などで使う機会が多いので、「買い物系」と呼ばれている。

機能別一覧で比較しても、電子マネーはやはり2種類に

次に機能で分けても、やはり電子マネーは「プリペイド」と「ポストペイ」の2種類に分かれる。

プリペイドはあらかじめお金をチャージしておく方式で、ポストペイは使ったあとにカード会社から請求が来る方式だ。ポストペイの仕組み自体はクレジットカードと似ているが、サインや暗証番号の入力が不要で、あらかじめ登録したクレジットカードのポイント制度もそのまま使えるのがポストペイと覚えれば良い。「交通系」は基本的にプリペイド、「買い物系」がプリペイドとポストペイに分かれている。

【参考】「今さら聞けない電子マネーのプリペイドとポストペイの違い」

最強の電子マネーはどれ? 利用率とお得度で比較!

まずは「交通系」10種類(Suica/ICOCA/SUGOCA/PASMO/はやかけんなど)、「買い物系」6種類(楽天Edy/WAON/nanaco/iDなど)で利用率をランキングしてみた。

電子マネーの決済額は年5.4%の伸び! そのランキングは?

日本銀行が行っている決済動向調査によれば、電子マネーの決済額は2016年に+10.8%の伸びを記録。2017年には+1.1%に落ちついたものの、ポイント還元事業が発表された2018年には+5.4%の伸びに転じている。

今後もこの傾向は続いていくと考えられるが、「交通系」と「買い物系」ではどちらが伸びるのだろうか?

【参考】決済動向(日本銀行)

これが電子マネー利用率ランキング、ベスト5!

1位 Suica
2位 WAON
3位 nanaco
4位 PASMO
5位 楽天Edy

それぞれの電子マネーを利用する理由は、「交通系」が利便性、「買い物系」がお得感だった。(編集部調べ)

2017年度の調査では、おすすめの電子マネーはこれ!

「交通系」電子マネーを使う理由が利便性なのは、当然の結果と言える。特にJR東日本のSuicaは各社との連携もあり、利用できるエリアが全国に広がっている。認知率もかなりのもので、文句なく「交通系」電子マネーのおすすめはSuicaだ。「買い物系」は2位に入ったWAONがおすすめ。利用率はSuicaと僅差なうえに、全国のイオン系列のスーパーでお得に使えるのが理由だ。

【参考】「利用者の多いカードタイプの電子マネー、都会は交通系、地方はWAONがトップ」

複数の電子マネーを持ち歩くのは不便! おサイフケータイ対応で比較

上でおすすめしたSuicaとWAONだけでも2種類。ほかにnanacoやEdyなども使っていると、すぐに4種類、5種類と増えてしまう。それらを常に持ち歩くのが面倒なら、おサイフケータイにまとめてしまうと便利だ。

Androidのスマホで、FeliCaに対応しているなら、おサイフケータイアプリを使える。「買い物系」なら楽天Edy、WAON、nanaco、iD、QUICPayなど、「交通系」ならモバイルSuicaに対応している。

電子マネーは利便性よりお得度! ポイントの還元率で選ぶ

電子マネーはその利便性も魅力だが、やっぱりポイントなどのお得度も気になる。ここからは、ポイントの還元率などで比較してみよう。

電子マネーの比較では勘違い多発! ポイント付与率

電子マネーに限らずクレジットカードも含め、お得度を比較する時に間違えやすいのがポイント付与率とポイント還元率だ。ポイント付与率とは、「いくら使えば何ポイントもらえるか」を指す。100円の利用で1ポイント付与されるなら、付与率は1%だ。

これもちゃんと比較しよう! 電子マネーのポイント還元率

一方、ポイント還元率は「1ポイントが何円に還元されるか」を指している。1ポイントが1円に還元されるならわかりやすいが、中には10ポイントで1円に還元という仕組みもあるので、よく確認しておきたい。

お得度は「ポイント付与率」と「ポイント還元率」、どちらも見ないと比較できないというわけだ。

クレジットカードと電子マネー、ポイントで比較するとどっちがお得?

単純に比較するなら、ポイント的には「W取り」ができる電子マネーの利用がお得だ。ほとんどの電子マネーには利用によるポイントが付与される上に、クレジットカードでチャージを行えば、その利用ポイントも付与される。

プリペイドとポストペイの電子マネーで、お得度に違いは?

プリペイドとポストペイでは、お得度に違いはあるのだろうか? ポストペイは後払いになるクレジットカードをあらかじめ登録しておくので、自動的に前述のW取りが可能だ。

「交通系」プリペイドカードの電子マネーは、現金でチャージすると損!

一方、「交通系」の電子マネーはほとんどがプリペイド型だが、現金でチャージするとポイントを取得できない。ポイントをもらいたいなら、最低でもクレジットカードを使ってチャージしよう。

「交通系」プリペイドの電子マネーでおすすめの使い方!

「交通系」のプリペイドでポイントを獲得するなら、その会社が発行しているクレジットカードと組み合わせるのがお得だ。

例えばSuicaなら、Viewカードと組み合わせてオートチャージを設定すれば、1000円のチャージごとに15ポイントが加算される。Viewカードのポイントは1ポイント=1円で使えるので、約66円の利用で1円お得になる計算だ。

プリペイドとポストペイ、電子マネーとしては結局どっちがお得?

結局のところ、チャージの仕方と組み合わせるクレジットカードでお得度は変わってしまう。「付与率」と「還元率」を確認して、組み合わせ可能な電子マネーとクレジットカードを選ぶようにしたい。

コンビニで本領発揮!? 電子マネーの使い勝手

電子マネーはどこで使うのが一番便利でお得なのか? 利便性とお得度を両立しているのがコンビニだ。

他業種に比べ、コンビニは使える電子マネーの種類が豊富!

スーパーでは、いまだに電子マネーが使えるレジが限られていたりする一方、コンビニはほとんどの店舗で電子マネーが使える。スーパー以外と比べても、コンビニはキャッシュレス決済の対応が進んでいる。

コンビニで使える電子マネーの種類は? セブンイレブンで確認!

2万店以上を国内に展開する日本最大のコンビニチェーン、セブンイレブン。ここではオリジナル電子マネーのnanacoをはじめ、ほとんどの「交通系」電子マネー、楽天Edy、QUICPay、iD、auWALLETに対応している。クレジットカードも、ほとんどのブランドが使用可能だ。

なお、この電子マネーへの対応は、セブンイレブンだけでなく、国内の主要コンビニではほぼ共通している。

支払いだけじゃない! コンビニでの電子マネーの使い方

今や国内の主要コンビニには、店内にATMが設置されている。現在、この機器に電子マネーのチャージ機能が追加されはじめていて、支払いだけでなく24時間チャージができる環境が整いつつある。

【参考】「10月からセブン銀行ATMでSuicaなど交通系電子マネーと楽天Edyへチャージと残高確認が可能に」

電子マネーをコンビニでチャージする時の注意点

コンビニでは、電子マネーにいつでもチャージできて便利な一方、レジであれATMであれ、受け付けは現金のみとなっている。利便性は良いが、ポイントの獲得を狙うのであれば、クレジットカードと合わせたオートチャージのほうがお得だ。

24時間キャッシュレスで購入できるコンビニは、電子マネーと相性抜群

キャッシュレス対応も進んでいる上に、いつでも利用可能なコンビニは、電子マネーと相性が良い。例えばセブンイレブンのnanacoであれば、オートチャージ機能付きのセブンカードプラスでチャージすると、ポイントも貯められる。

「もはや現金で支払いするのは損」とまで言われるほど、キャッシュレスが進みつつある現在の日本。今後はコンビニだけでなく、あらゆる支払いに電子マネーが活用され始めるだろう。この記事を参考に、よりお得な電子マネー生活への一歩を踏み出してほしい。

文/ねこリセット

※データは2019年4月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※ご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

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