朝食には睡眠中に低下した体温を上昇させたり、脳や身体の機能をウォーミングアップさせる効果があり、午前中のエネルギーを蓄えるために、大切な食事だといわれています。
また、毎朝朝食を食べる子供ほど、「ペーパーテストの得点が高い傾向にある(国立教育政策研究所調べ)」、「体力テストの結果もよい(文部科学省 体力・運動能力調査より)」など、朝食の大切さがデータとしてはっきりと確認され、文部科学省は「早寝早起き朝ごはん」運動を全国展開しています。
【参考】早寝早起き朝ごはん
ここでは、朝食に必要な3つの栄養素や、時間がない朝に、時短で作れるトースターやレンジでの朝食レシピをご紹介します。
朝食に必要な栄養素は? 何を食べればいい?
朝食は、ごはんやパンなどのでんぷん質を含む「炭水化物」と、牛乳やチーズ、卵などの「たんぱく質」、野菜やくだものに含まれる「ビタミン、ミネラル類」の3つ栄養素が必要です。ここでは、3つの栄養素の働きをご紹介します。
脳の主要なエネルギー源|炭水化物
炭水化物は、糖質と食物繊維に分けられます。
糖質はからだを動かすエネルギー源となり、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、脳の主要なエネルギーとなります。
食物繊維は腸内細菌のバランスを整えたりしてくれる、第六の栄養素とも呼ばれる成分です。
脳はブドウ糖を消費して活動しているので、集中力アップに欠かせないエネルギー源となります。
9種類の必須アミノ酸は食事で摂取|たんぱく質
たんぱく質は筋肉、内臓、皮膚、血液など、からだの主要な構成成分で、からだの組織をつくる大切な栄養素です。体内で合成できない9種類の必須アミノ酸は食事から補う必要があるので、朝食で摂取することでからだの体温を上げて、からだを目覚めさせることができます。
からだの機能を正しく維持する|ビタミン、ミネラル類
ビタミン、ミネラルはエネルギーにはなりませんが、たんぱく質や糖質の分解や合成を助ける働きを持っていて、脳がブドウ糖を消費するときに欠かせない成分です。
からだの機能を正しく維持する大切な栄養素ですが、ビタミンは体内でほとんど合成できないので、食事で補う必要があります。