アマダイが来るか外道が来るは、その日の運が左右する!?
話は変わって3月24日放送のBS日テレ「照英・児島玲子の最強! 釣りバカ対決!!」の対象魚が、なんとたいぞう丸のアマダイだった。この番組は芸能人ゲストを2人呼んで、それぞれがどちらかとチームを組み釣果を競う。この日は特別編で照英・玲子チームと、ゲストの田村亮・つるの剛士チームが対決した。毎回見ているが、やはりプロ釣り師の玲子さんはよく釣る。だが照英さんの釣果が、玲子さんを上回ることも少なからずある。そしてゲストの釣果は、2人より概ね劣る。
今回は玲子さんが巻き上げながら、「これ、本命っぽい」「これ、本命でしょ」「本命かも」と、本命確信発言3連発したものの、釣れたのはキダイというシーンがあった。プロでも僕同様、キダイとアマダイのアタリは判別しにくいんだと、妙に嬉しかった。さらに終わってみれば、玲子さんはアマダイは25.5cm1匹だけと貧果ながら、外道は合計31匹と釣りまくり、他の3人に比べてサクッと2倍の釣果(と呼んでいいのか?)だ。まさに当日の僕のようで、僕はプロ並かと少々誇らしかった!?
アマダイが来るか外道が来るは、腕以上にその日の運が左右するに違いない。そしてこの日最大のアマダイは、照英さんの50.5cmだ。釣りの腕は玲子さんが上、よって「大物も、運なり!」と思う。ついでに正林さんが常に口にする金言を。「釣りは腕より運だよ」(番組放送時間は4月から木曜日21時に。海釣りファン必見だ)。
さて最後に、もうひとつ。前回釣って一夜干しにし、冷凍したアマダイを食べてみた。火を使わず、電子レンジのグリル機能で焼く。キッチンペーパーなどにくるみレンジで加熱というやり方もあるようだが、なんとなくグリルの方がそれらしい。アルミホイルに乗せて片側5分、ひっくり返して3分で焼き上がり。ほんのり脂が浮いてジューシーな身は、ふっくら、もっちり、身離れもよく、上品な味わいだった。アマダイは刺身も美味しいが、釣った日でないと身が緩んでしまう。塩焼きは抜群に旨いが、電子レンジでというわけにはいかない。さばいて身を開いて、塩水に30分浸す。あとは、風と太陽にお任せ。50cm級を干物にとは思わないが、小型の場合は干物が最高の食べ方ではないか。
文/斎藤好一(元DIME編集長)