海外で電源を入れてスマホやPCをつなぐだけ、速度も速い
利用の方法は非常に簡単だ。アメリカに着き、電源をオンにしたら、ライトが点灯してネットにつながった。APNなどの設定をする必要もなく、「あっけない」というのが率直な感想だ。あとは、スマホやPCなど、ネットに接続したいデバイスをU2sにWi-Fi経由で接続すればいい。
電源をオンにしてしばらく待つだけで、自動的にネットに接続する
応答速度も高く、Webの閲覧はスムーズ。PDFなどのファイルも、サクサクとダウンロードできた。Speedtest.netで速度を計測してみたところ、カリフォルニア州サンノゼ中心地で13.5Mbpsほどの速度が出ていた。アップロードのスピードも速く、Googleドライブに素早く書き終えた原稿一式を上げ、編集者に送信することができた。クラウドSIMは、どのキャリアに接続しているかが明示されないが、Speedtest.netの情報を見る限り、米T-Mobileに接続していたようだ。
13.5Mbpsとまずまずの速度。Webの閲覧はスムーズだった
ただ、スマホ2台に、iPadとPCをつないでデータ通信していたところ、深夜に通信速度がガタっと落ちてしまった。同じくSpeedtest.netで計測してみたところ、今度は110Kbps程度という結果に。これは、デバイスを接続しすぎて、容量を使い切ってしまったためだ。試しに管理画面にアクセスしてみたところ、500MBを超えていた。サンノゼでは17時に1日がリセットされるが、数時間で容量を超えてしまった格好だ。
17時で1日が切り替わるのは、感覚的に少々分かりづらい。これが朝であれば、容量が回復した状態で1日中使って、夜はホテルのWi-Fiでしのぐといったことができるが、前日、夜遅くまで外出して翌朝から使い始めると、途中で容量が尽きてしまうおそれがある。世界各国で使うことを考えると、基準の時間を1つにしなければいけないのかもしれないが、最初に接続した瞬間から丸24時間にするといった算定方法でもよかった気はする。
気づいたら500MBを数時間で使い切っていた。つなぎ過ぎには、要注意だ
ちなみに、容量を使い切って速度制限がかかったときは、追加の容量を購入することもできる。こちらは、東南アジア17カ国を除くと、料金は500MBで1300円だ。一方で、追加の容量をチャージすると、料金は割高になる。接続するデバイスの数を制限するなどして、一気に使いすぎないように気をつけたいところだ。