DIME MAGAZINE
映画的最新テクノロジーがすでに稼働中！
それが2014年にアジアのカジノで初めて『シティ・オブ・ドリームス マカオ』に導入され、この『スタジオ・シティ』ではオープンした2015年から稼働している『顔認証システム』だ！
『メルコリゾーツ』のカジノは入場する時に、空港の保安検査場にあるような四角いゲートの中を通らないといけないんですね。
それっててっきり金属探知をしているんだと思ってたんだけど、それが違った！ あのゲートを通る時にコンピューターの顔認識システムでチェックしてたのだった。
そして特定の人物らしき人が入場してくると、今度はカジノ内5600台の監視カメラがその人物を追い、顔認証のふるいにかけ、特定の人物に間違いないと認証されたならば、その時と場合に応じた対処をする……。
その「その時と場合に応じて対処」ってどのような対処でしょう？ って責任者の型に質問したんですか、こればっかりは「その時と場合に応じて対処」という回答以上は得られませんでした。これもセキュリティ上のシークレットなマニュアルがあるんでしょうね。
まぁ怪しいゲストなんていうのはほんのごく一部で、あとは健全にゲーミングを楽しむ人たちだから、そういうお客様には迷惑をかけない方策があるんでしょう、プロフェッショナルでホスピタリティあふれた。
ただわかったのは、ものすごい最新のセキュリティーが導入されているってことですよ。本当に映画の『ボーンシリーズ』みたいな感じですよ。それがもう現実に行われてるんですよ。
逆にいうと、オレも前の日の夜には『シティ・オブ・ドリームス マカオ』のカジノをブラブラとしてたんで、その時に顔認証されたワケですね。
もちろん怪しいヤツ認定はされなかったはずだけど、そんな最新のシステムが一度でもオレの顔を「怪しいヤツか？ 怪しくないヤツか？」って判定していたかとも思うと、なんかうれしい！ 最新システムの一部になったみたいで、なんだか感動した。
それにしても『ハート・オブ・ハウス』でのスタッフへの厚遇ぶり。そして水をも漏らさぬ最新のセキュリティーっぷり。いやぁ〜前回のホテル『モーフィアス』も未来だったけど、その裏側も完全に未来なんだよね。日本も雇用関係を改善しようなんていいながら、まだここまでの水準になるのは遠い先の話だと思うもん。
労使関係は未来！ そしてテクノロジーも未来!! それも、最近の日本人が未来にイメージするような頽廃的だったり世紀末的な未来ではない、70年代の子供が想像してたような輝かしい明るい明るい未来！ それがメルコのＩＲには確実にあった。
日本もオリンピックの頃にはこうなっているのか？ 少なくても、日本にできるであろうＩＲ施設はこういう未来を日本人に魅せてくれるのだろうか？
すでにいくつかの企業が日本のＩＲへの参入意欲を表明しているけど、オレ、『ハート・オブ・ハウス』があるＩＲだったら、すげぇ働きたいなァ〜。食べ放題だもんなァ〜、って最期は食欲かよ、オレ…。
取材協力：メルコリゾーヅ＆エンターテインメント
https://www.melco-resorts.jp/jp/index.php.html
文／カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
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