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レガシーな金融を今あるべき姿へ!元金融マンがベンチャーに挑戦した理由【PR】

2019.04.19PR

 平成を振り返ると、インターネットやデジタル技術が社会に浸透し、私たちの生活が根本から変わった30年だった。新技術や、それを活用したイノベーションは、私たちの生活を便利にしたが、その一方で、課題も浮き彫りになってきてもいる。GAFAに代表されるようなプラットフォーム事業者が、プライバシーを侵しているのではないか、などの懸念は、その一例である。

 そうした問題に真正面から向き合い、課題を解決しながら、次の社会のあり方を提唱するベンチャー企業がある。次世代金融プラットフォーム構想「AIre」を掲げるIFA社だ。同社代表取締役社長CEOの水倉仁志氏にネット社会の課題や「AIre」構想の展望などについて伺った。

利用者に寄り添ったサービスへ金融をアップデート

「インターネットやデジタル技術の進化、さらにはIoT、AIは、私たちの暮らしの中を、さらに便利に、豊かにする可能性を持っています。その一方で、便利になるからいいというだけでは済まない問題も出てきています。ウェブブラウザーのCookieの問題などはわかりやすいかもしれません。Cookieを利用することが、自分の知らないところで一方的に合意させられる。そして、取得したデータから行動履歴が把握される。さらに、行動履歴が二次利用、三次利用されて、広告価値を生み、GAFAなどのプラットフォーマーのビジネスの源泉になっている。これは、ほんの一例です。こうしたことを野放図にしておく時代は、もう終わった、もしくは、終わりにして欲しい。こう考える人々が増え始めていることは間違いないでしょう。

 そうした中で、私たちは、テクノロジーやイノベーションを、さらに加速させながら、正しい姿にしていきたい。こんな風に考えています」

 こう語るのはIFA代表取締役社長CEOの水倉仁志氏。彼は、大手証券会社を始め、保険会社など金融関係の仕事を通じて、従来の金融サービスは顧客のニーズに応えられているのだろうか、と疑問を持ち、本当に自分が提供したいサービスを提供するために2014年にIFA社を起業、2017年にAIre構想をスタートさせた。

「本来あるべき姿とは、わかりにくいかもしれません。最終的には、今後発表していくプロダクトを通じて判断をしていただきたい」として、いま構想中のサービスについて、その理念を語る。

「私はこれまで金融サービスの世界で長く仕事をしていました。従来の金融サービスでは、お客様は、企業や専門家が提案するものから選ぶという、受け身で良かった。そのため大手金融は時代の要求に対応するスピードが遅く、そもそも対応をする必要がない面もありました。けれど、環境が大きく変わり、さまざまな社会問題も明らかになってきている現在は、投資や運用などで失敗すると、人生そのものが崩れてしまう恐れもあります。そして、インターネットなどのイノベーションによって、お客様が本当に求めるものを、お客様に寄り添う形で提供できる可能性も広がった。そうしたことを、これまでの経験のなかで、ふつふつと感じていました」

 このように現状を憂慮する水倉氏は、もっと利用者に寄り添ったサービスが提供されるべきと考える。

「人間には、成長の過程があり、物質的な単純な欲求から、承認などの精神的な欲求、そうしたことを通じて、社会のおける自分の存在や、生きる目的などを問うようになる。そうした内的な変化に、寄り添って、本当に求められる価値を提案していく。これが私の考える、あるべきサービスの姿のイメージです」

少し遠回りのような第一歩が、実は近道

 こうした水倉氏の構想は今後のプロダクトで具体化していくが、「AIre」構想の第一弾として、コミュニケーションの場となる「AIre VOICE」というサービスが3月に始まった。同サービスは、ブロックチェーン、IoT、AIなどの新しい技術の基礎的な情報を、発信し、共有し、評価しあっていけるような場にすることを目指してスタートしたと水倉氏は話す。

「人が何かするときは、まず知ることから始まります。知ることで、わかったという理解が“深まり”、わかったうえで、やってみよう、という行動に移ります。ただし、行動しても最初は、うまくいかなかったり、失敗もすることもある。けれど、そういうことを繰り返していくうちに、今度は“できる”ようになる。こうして知るから始めたことが、経験化や習慣化され、身につくという状態になっていくと、私は考えています。

 私たちが提供したい世界観を実現するための鍵を握るブロックチェーン、IoT、AIなどの技術は、情報そのものはたくさんあるのですが、正しく、きちんと整理された状態で読者に届くような環境は十分ではありません。そこで、まずは、知る場を作りたいと思ってスタートしたのが『AIre VOICE』です。本来は、すぐにプロダクトを提供し、その利用者を増やしていくのが普通のアプローチなのですが、私たちは、少し遠回りのように思えるプロセスから始めました。が、それを経ることこそが、実は近道ではないかと考えています」

 彼が言う「正しい」という情報とは、何か? 水倉氏は次のような例を挙げながら、問題点を指摘する。

「わかりやすいのは、ブロックチェーン=仮想通貨という誤解でしょう。両者は、まったく別のものです。じゃあ、どう違うの? という疑問を持たれた方は、ぜひ『AIre VOICE』の解説を見てみてください(笑)。

 もうひとつ挙げておくと、私たちが暗号資産と呼ぶものは、まだ仮想通貨という単語を使って説明されていることが少なくありません。過去の経緯は別としても、昨年のG20の声明文や、金融庁の文書(平成30年12月21日リリースの「仮想通貨交換業等に関する研究会」報告書)、さらには首相の発言でも『暗号資産』という単語を使う動きが進んでいます。けれど、まだ仮想通貨が使われている。こういう基本的なところから、ひとつひとつ正しくしていきたいと思っています」

“過去”でしか判断されなかった与信を未来志向かつ双方向に

 ただし、「AIre VOICE」は、マーケティングにおけるオウンドメディアのように、都合の良い情報や、ある特定の目的へと意思形成が行なわれるものとは、まったく別のものと水倉氏は話す。現在は、最初のきっかけとしてIFA社が情報発信しているが、ある時期からはユーザーが主導し、ユーザーが情報発信するようなコミュニティにしていくことを考えている。

「繰り返しますが、『AIre VOICE』は、ユーザーが正しい情報を知るためのもの。ユーザー間で、先端的な新技術の情報が共有できれば良い。さらには、そこで積極的な情報発信をする方、正しい情報を発信する方を、評価しあえるようにしていきます。そして、それが活発になるようなインセンティブを用意し、そうして他人から評価されることが、スコアリングにも応用ができないか、と考えています」

 少し話は逸れるようだが、日本でもスコアリングをキーワードにしたサービスが登場し始めている。が、いわゆる旧来のスコアリングといえば、融資やローンの審査、クレジットカードの審査などがよく知られている。

「住宅ローンやカードローンなど、何でも良いのですが、その与信の基準は、誰が決めているか。これは100%、金融機関です。彼らがある一定のガイドライン、年収の何割、支払い履歴などによってスコアを算出している。でも、そういうやり方は、過去のものにしたいんです。そもそも、銀行や信販会社は、その人の“過去”でしか与信をしない。たとえば、自分の家計、ライフプランニングをしっかり立てて管理し、それについてコミットメントしたならば、本当は与信額を増やすこともできるはずです。でも、そういうことは、行なわれない。なぜならば、決定権はあちらにあるからです。

 多くの方は、今までがそうだったから当たり前と感じるもしれませんが、私は違うと思います。これだけ技術が発達し、インターネットも身近になっている現在、与信も双方向であるべき。私たちが構想する次世代銀行では、与信も双方向に行ない、納得がいくようにスコアリングをしていきましょう、という仕組みを作りたいと思っています」

 そして、個々人が努力をすることでスコアリングが上がっていく感覚を、「AIre VOICE」では経験していけるような準備を進めている。

「正しい発信をしている方や、正しい考えをしている方は、そうでない方の与信と比較したときに、スコアリングが上がるべきと考えています。こうした双方向性の第一歩として『AIre VOICE』を使っていただき、それを発展させていくことで、次世代銀行につながっていけばいいな、と思っています」

 IFAでは、2019年夏以降に、新しいカタチの資金調達を可能にする「AIre SHARE」、自分の情報を入力していくとライフプランニングが行なえる「AIreMINE」、そしてウォレット機能である「AIre BRIDGE」を提供することを計画している。まだ、法整備の面などで水倉氏が描く構想が具体的なプロダクトで体験できるようになるまでには、少し先のことになる。とはいえ、まずは「AIre VOICE」を通じて、水倉氏が率いるIFAが考える、新しい世界の感覚を、いち早く体験してみてはいかがだろう?

IFA代表取締役社長CEO・水倉仁志
中央大学法学部を卒業後、野村證券株式会社へ入社。
東京海上日動あんしん生命保険株式会社を経て2010年に独立。3社の保険代理店経営から、デジタルとアナログを融合させたユーザー主導の金融サービスの必要性を感じる。現在はIFA株式会社の代表取締役CEOとして、次世代型銀行の創造を目指している。

取材・文/編集部 撮影/篠田麦也

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