通常、アコギでライブを行う時はギターの前にマイクを置いて音を拾うため、ステージを動き回ることができず、パフォーマンスが制限されてしまいます。そんな場合に役立つのが、エレクトリックアコースティックギター、通称「エレアコ」。 本体内蔵のピックアップやプリアンプで弦振動を電気信号に変換して、ギターアンプや、D.I.(ダイレクトボックス)経由でPAのミキサー卓に接続して音を出すことができる優れものです。 ストリートなどでアンプを使って演奏したい人や、バンド内でアコギを使用したい人には、エレアコがおすすめ。今回は、初心者向けを中心におすすめモデルを紹介します。なお、アコギ選びのコツは関連記事を参照してください。
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【目次】
初心者におすすめのエレアコ
エレアコの定番・人気ブランドを中心に、おすすめ機種を紹介。どれを選んでもハズレなしでしょう。
Takamine(タカミネ) PTU121C
エレアコのパイオニアであるブランド、「Takamine(タカミネ)」。長渕剛さんをはじめ、国内外のアーティストがタカミネのエレアコを愛用しています。
「PTU121C」はコンパクトなボディシェイプで、抱えやすく演奏性に優れた100シリーズ。ショートスケール(長さが短め)のエレアコなので、コードチェンジもスムーズに行えるでしょう。
出典 公式サイト|Takamine(タカミネ) PTU121C
Ovation(オベーション) Celebrity Elite Plus CE44P
ルックスからして個性的な「オベーション」のギター。通常のアコギとは異なる「ラウンドバック」のボディ形状は、ハウリングを防止する役割を担っています。サウンドはクセがありますが、だからこそ魅力的であり、個性を求めるギタリストにはとてもおすすめです。
Yamaha(ヤマハ) LL6 ARE
老舗国産ブランドの「Yamaha(ヤマハ)」。特にアコギとエレアコにおいては、プロ/アマ問わず世界中で愛用されています。「LL6」はサウンド/演奏性/価格、どれを取っても優秀。音色のバランスがとても良く、ジャンルを選ばずに活用することができるので、迷った時はこのエレアコをおすすめします。
出典 公式サイト|Yamaha(ヤマハ) LL6 ARE
Taylor(テイラー) 114ce-Walnut
弾き語りミュージシャンが数多く愛用する「Taylor(テイラー)」。繊細ながら芯のあるサウンドは、歌声を後押ししてくれるような頼もしさがあります。こちらは入門モデルである100シリーズ。ボディトップに鳴りの良いシトカスプルース単板を使用するなど、エントリーモデルながら本格的なサウンドが楽しめます。なお、カッタウェイなしの(ボディ右側がくぼんでいない)モデルもあります。
出典 公式サイト|Taylor(テイラー) 114ce-Walnut
Fender(フェンダー) Newporter Player
エレキギターで有名な「フェンダー」のアコギは、ユニークなルックスのエレアコを数多く取り揃えています。「Newporter Player」は、独自設計のボディシェイプを採用し、演奏性に優れています。エレキのようなヘッド形状やカラーリングなど、デザイン性の高いモデルです。
出典 公式サイト|Fender(フェンダー) Newporter Player
Ibanez(アイバニーズ) AE245JR
テクニカル系ギタリスト御用達のエレキを数多く生み出している「アイバニーズ」。エレアコにおいても、演奏性が高いです。エレキからアコギに持ち替えると、弾きにくさを感じてしまうものですが、アイバニーズのエレアコは持ち替えもスムーズ。また、さり気なくおしゃれなデザインも魅力です。
出典 公式サイト|Ibanez(アイバニーズ) AE245JR
【予算別】価格別に選ぶエレアコのおすすめ
昨今のギターは“安かろう悪かろう”とは限らず、低価格でも安定した品質のエレアコも数多くあります。ただし、あまり名の知られていないブランドは評価が未知数のため、リスクが高いです。購入前に、一度そのブランドのギターについて評価を調べてみることをおすすめします。
高いギターにはそれだけの魅力があり、ギター未経験の方でもその違いがわかるほど美しいサウンドが堪能できます。少し背伸びかも……と思っても、いいギターを買えばやる気が出ると思うので、予算に余裕がある方はぜひ検討してみましょう。
3万円以下で買えるエレアコ
Legend(レジェンド) FCO-STD
「レジェンド」はコスパに優れたギターを数多くラインナップしています。アコギの歴史あるブランド「Aria(アリア)」が監修しているため、品質も安心です。公式サイトではオープンプライスとなっていますが、2万円前後(編集部調べ)で購入することができます。
出典 公式サイト|【3万円以下】Legend(レジェンド) FCO-STD
Yamaha(ヤマハ) APXT2
ヤマハの人気エレアコAPXシリーズを一回り小さくしたミニサイズのモデル。小ぶりで弾きやすいですが、独自のピックアップシステム「A.R.T.」を搭載していて、サウンドは本格的。
出典 公式サイト|【3万円以下】Yamaha(ヤマハ) APXT2
5万円以下で買えるエレアコ
Epiphone(エピフォン) Hummingbird PRO
世界的に有名な「ギブソン」の兄弟ブランド、「エピフォン」。ギブソンのハミングバードは決してお手頃とは言えませんが、こちらは予算5万円以内で入手できます。ピックガードをはじめ、個性的なデザインが魅力です。
出典 公式サイト|【5万円以下】Epiphone(エピフォン) Hummingbird PRO
Yamaha(ヤマハ) CPX600
エレアコとしてのサウンドや演奏性を考慮して作られたCPXシリーズは、ハウリングが起きにくいという点も魅力。「CPX600」はお手頃で、パワフルかつ明瞭なサウンドを奏でることができます。初心者セットの販売もあるのでチェックしてみるのをおすすめします。
出典 公式サイト|【5万円以下】Yamaha(ヤマハ) CPX600
10万円以下で買えるエレアコ
HEADWAY(ヘッドウェイ) HSJ-5085SE
もともと丁寧な作りが魅力の「ヘッドウェイ」ですが、こちらのJapan Tune-upシリーズは、ギターのポテンシャルを最大限発揮できるよう、セッティングにこだわっています。優れた演奏性や豊かな音量も魅力です。
出典 公式サイト|【10万円以下】HEADWAY(ヘッドウェイ) HSJ-5085SE
Yamaha(ヤマハ) AC1R
独自開発のピエゾピックアップを搭載し、PAシステムにつないだ時に自然なアコギサウンドを奏でることができるAシリーズ。エレアコとしてはもちろん、生アコギとしても魅力的です。
出典 公式サイト|【10万円以下】Yamaha(ヤマハ) AC1R
15万円以下で買えるエレアコ
Martin(マーティン) D Jr.2E Sapele
アコギの王様と言っても過言ではない「マーティン」のギターは、初心者ではなかなか手が届かない価格のものが多いですが、「D Jr.2E Sapele」は比較的お手頃な価格で手に入れることができます。通常モデルよりも少し小さいので、女性や子供にもおすすめです。
出典 公式サイト|【15万円以下】Martin(マーティン) D Jr.2E Sapele
Takamine(タカミネ) DMP551C
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でヒロインを演じた大原櫻子さんが使っていたのがコチラ。歯切れの良い硬質な音色は、タカミネらしさに溢れています。また、美しいワインレッドカラーはステージで映えること間違いなしです。
出典 公式サイト|【15万円以下】Takamine(タカミネ) DMP551C
20万円以上のエレアコ
Gibson(ギブソン) L-00 Studio 2019
スモールボディで演奏しやすく、歯切れのよいサウンドが魅力の一本。楽器店や通販サイトではもう少しお安く、20万円以下で入手できるところもあるようです(編集部調べ)。
出典 公式サイト|【20万円以上】Gibson(ギブソン) L-00 Studio 2019
Taylor(テイラー) 312ce
テイラーの定番、300シリーズ。中音域がふくよかで、クリアなサウンドが魅力。かき鳴らして弾いても、フィンガーピッキングで優しく爪弾いてもしっくりくるエレアコです。
出典 公式サイト|【20万円以上】Taylor(テイラー) 312ce
高級エレアコが安く手に入る!? 中古楽器のすすめ
高級なギターは欲しいけれど、予算の都合でどうしても手が届かない……という方は、中古のエレアコもおすすめ。アコギは木材でできているため、弾けば弾くほど音に深みが出る楽器です。そのため、新品よりも中古を好むギタリストも数多くいます。また、いいギターが新品よりも安く手に入るという点も魅力です(※希少価値の高いものは発売当時よりも高くなることがあります)。
中古楽器は、前の持ち主の弾き傷が入っていたり、色味が変わっていたり、改造されていることもよくあります。それが魅力でもあるのですが、楽器店に赴いて、自分の目で見て弾いて、状態を確かめるようにしましょう。
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/bommiy