ワインスクールへ通い続けるための目標設定
習い事といえば、続くかどうかも大事なところ。ワインスクールに長く通い続けるための、目標設定の仕方も知っておこう。
「ワインスクールの良さは、共に学び、共に楽しむクラスメートがいることです。共通の趣味を持つ仲間ですから、クラス会やスクールのイベントを通して、つながりが深くなりますし、独学では得られない、さまざまな発見や喜び、楽しみをもたらしてくれますので、自然と続けたくなるでしょう。
ご自身の目的に合った講座を選べば、目標達成のために受講できます。例えば『シャンパーニュに詳しくなりたい』方は、テーマを深掘りする講座。『ワインを楽しみたい』方は、レストランでのマリアージュも付いている講座。『もう少しきちんと勉強したい』『資格試験を目指したい』方は、基礎を固める講座や受験を目指す講座、のように目的に合わせて複数の講座が順次開講しています」(吉住さん)
「続けるには、仲間を作って、復習を兼ねて一緒に飲み会をするのがおすすめです。また飲んだワインをアプリで分析するのも楽しいです。資格もモチベーションにはなりますが、あまり気張らないのが一番です。まずは軸となる『産地とブドウ』について習得するために自分が感じる味の座標を作ったり、嫌いなブドウを見つけて味のわかる人になったり、エチケット(ワインのラベル)に何が書いてあるか理解できるようになったりしながら、コツコツ成功のための貯金を作っていきましょう」(ミホさん)
ワインスクールが今、ビジネスパーソンに人気の習い事である理由が見えてきた。さまざまなメリットのうち、何かピンと来るものがあったなら、この春から始める習い事の候補に入れてみてはいかがだろうか。
【取材協力】
●吉住久美さん
レコール・デュ・ヴァン講師
ロバート・パーカー認定 プロフェッショナル ワインテイスター
(社)日本ソムリエ協会 ソムリエ / ワインアドバイザー/ エキスパート
日本ドイツワイン協会連合会認定 ドイツワイン 上級ケナー
ドイツワイン親善大使 KIMONO
ジャパン・ワイン・チャレンジ 審査員(2008年〜2016)
“SAKURA”(サクラ)Japan Women’s Wine Awards審査員
https://www.duvin.jp/message/yoshizumi.html
●ミホヒラノさん
Last:order(紹介制ワインバー)代表
ワイン輸入販売会社勤務後、2011年より初心者も楽しめるワインセミナーを展開。
JBPress「ワイン生活」配信歴。
Wine and Sprit Education Trust Advanced
(社)日本ソムリエ協会 ワインエキスパート
http://www.winelife.biz/
取材・文/石原亜香利