多くの人が使うスマホ。そのほとんどはiPhoneかAndroidのスマホでしょう。
「どちらを選べばよいのか、そもそもこの2つは何が違うのか……」。今回の記事では、そんな悩めるユーザーに向けたiPhoneとAndroidの比較を紹介します。
あなたはどちら派? iPhoneとAndroidの国内シェア
iPhoneとAndroid。そのいずれかを使っている人が周囲に多ければ、分からない時など聞きやすいですよね。そこでiPhoneとAndroidの国内シェアを紹介します。
実はiPhoneとAndroidの国内シェアは、ここ数年拮抗しています。5分5分ということは少ないですが、6:4から4:6の比率でシェアは行ったり来たりしています。2019年1月時点のデータでは、iPhoneユーザーが約4割、Androidユーザーが約6割となっているようです。
iPhoneとAndroidを徹底比較!
それではiPhoneとAndroidと比較してみましょう。まずは「そもそもiPhoneとAndroidって何が違うの?」という人へ、簡単な図を作成しましたのでご覧ください。
iPhoneとAndroidスマホの一番の違いは、搭載されているOS……オペレーティングシステム(動作システム)が異なることです。iPhoneの場合はiOSというOSが搭載されており、Androidスマホの場合は「Android」というOSが搭載されています。
そもそもAndroidとは、機種名ではなくGoogleが開発したOSの名前なのです。Androidを搭載している機種はXperia、Galaxy、AQUOSなどで、これがAppleでいうところのiPhone(機種名)に該当するのです。
iPhoneにできてAndroidにできないこと
iPhoneにできてAndroidにはできないこと、またiPhoneにはあってAndroidにはない機能の一例をまとめました。
・精密な顔認証システム……iPhoneの画面ロック解除など用いるFace ID機能は、Androidの顔認証システムより優れているといえます。Androidの場合は、サングラスをしていたり、マスクをしていたりすると顔認証が上手くいかないケースが多く、反対にiPhoneの場合は、ある程度ならサングラスやマスクをしていても顔を認識してくれます。
・おやすみモード……iPhoneには、ある一定の時間のみ通知や電話を制限できるおやすみモードが搭載されています。
・アプリをフォルダ分けした際の名前付け……ホーム画面のアプリを整理する際に、アプリをまとめてフォルダに入れると、Androidの場合は自身でフォルダ名を決めなければいけませんが、iPhoneの場合は、フォルダ内に入れられたアプリの種類を判断して、自動でフォルダ名を決めてくれます。もちろん、変更することも可能です。
・サウンドのON/OFF……iPhoneには、本体側面の左上部分にスイッチが付いており、これを上げ下げするだけで、全てのサウンドのON/OFFを変えることができます。
AndroidにできてPhoneにできないこと
では次にAndroidにできて、iPhoneにはできないこと、またAndroidにはあって、iPhoneにはない機能を紹介します。こちらもあくまで一例となります。
・好きなアプリを規定のものにできる……例えば、ブラウザの場合、iPhoneならSafariが規定アプリで、ChromeやFirefoxなど他のブラウザは利用できるものの、メールなどからURLを踏んでブラウザを起動すると、Safariが起動してしまいます。対してAndroidの場合は、設定から既定のアプリを変更できるため、お好みのブラウザをインストールして既定のものにすることができます。
・SDカードで容量を増やせる……機種にもよりますが、ほとんどのAndroidのスマートフォンには、フィーチャーフォン(ガラケー)時代と同じく、SDカードスロットがあるので、SDカードで簡単に容量を増やすことができます。一方でiPhoneではSDカードが使えません。
・音声入力/認識……これは両機種に搭載されている機能ですが、音声の認識能力に関しては、Androidが一歩先をいっています。もしキャリアショップや家電量販店などで、iPhoneとAndroidの両機種に触れられる機会がありましたら、ぜひ試してみてください。これは決してiPhoneが劣っているというわけではなく、Androidが非常に優れているのです。しかし音声認識機能は、データが溜まれば溜まるほど、その精度が増していきます。将来的にはiPhoneの音声認識能力もAndroidに追いつくかもしれません。
・カスタマイズ性……Androidの場合は、ランチャーやウェジット機能を駆使してホーム画面を自在にカスタマイズできます。
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneに移行したら
この項目ではiPhoneからAndroidに移行した人、または移行を予定している人に向けて、データの移動方法などをご説明します。
iPhone・Androidどちらかへ電話帳や画像などのデータを移動する方法
Googleアカウントを持っている場合は、旧機種からGoogleに電話帳などのデータのバックアップを取り、新機種でそのデータを取り込む方法がありますが、もっと簡単に電話帳などのデータを移行する方法があります。App Storeから「JSバックアップ」というアプリをインストールしてください。
このアプリを使えば、簡単にデータのバックアップが取れ、さらには新しい機種でもこのアプリをインストールすれば、簡単にデータを読み込むことができます。なお動画などの移行は有料版限定となりますのでご注意ください。
iPhone・AndroidどちらかへLINEやゲームなどのアプリを移行する方法
LINEやゲームなどの引継ぎをしたい場合は、基本的には一つ一つのアプリで引継ぎ設定を行っておく必要があります。LINEの引継ぎ方法に関しては、『@DIME』で掲載中の記事で紹介されていますので、ご参考ください。
【参考】
ゲームを移行する場合は、基本的には2種類の方法があります。1つは引継ぎナンバーを発行しておくこと。このナンバーをメモしておいて、新機種で同じゲームをダウンロードし、ナンバーを入力すると引継ぎができます。
※参考画像 Fate/Grand Order
もう1つはGoogleアカウントやFacebookなどと連携させておく方法です。アカウントを連携させておけば、新機種で同じゲームをインストールした際、連携させているSNSなどを選べばスムーズに引継ぎが行えます。
※参考画像 Pokémon GO
なおここで紹介した2種類の引継ぎ方法ですが、ゲームによって引継ぎの方法は異なるので、しっかりヘルプなどを読んでおきましょう。
iPhone・Androidどちらかへ音楽を移行する方法
音楽の移行はiTunesを利用すれば、3ステップで簡単に行えます。
1.旧機種から音楽データをパソコンへコピーしておく→
2.コピーしておいた音楽データをドラッグ・ドロップしてiTunes上に表記させる→
3.新機種をパソコンに繋げて同期を選択する。
これだけです。
今回はAndroid→iPhoneの移行方法を例にご説明します。
用意するものは、旧機種とiTunesがインストールされているパソコン、そして新機種です。まず旧機種とパソコンをつなげてエクスプローラーを開き、旧機種から音楽データをパソコンにバックアップを取っておきます。下図はAndroidのGalaxy S8をPCに繋いだ状態です。
Galaxy S8をクリックすると、「Phone」という項目がありますのでこちらをクリック。音楽ファイルの入っているフォルダを選択し、デスクトップなどにコピーしておきます。次に新機種となるiPhoneをパソコンに繋げます。繋げたらiTunesを開き、同期を選択します。これで音楽の移行は完了です。
取材/文 高沢タケル