春を迎えて、あるいは新生活を機に、自分の部屋を模様替えしたいと考えている人は多いはず。
でも、「どこをどう変えてよいかわからない」まま、ちょっと片付けておしまい、というパターンになりがち。
実は、部屋の模様替えにはコツ(ルール)があり、それさえ理解すれば「あか抜けた」部屋に生まれ変わると言うのは、インテリアコーディネーターの荒井詩万さんだ。
荒井さんは、2月に刊行された『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)の中で、そうしたコツを多数記している。どれも、実践するのに「センス、お金、広さ」は要らず、しかも効果は折り紙つき。
今回は、黄金ルールとも呼べる「対角線に何を置くかですべてが決まる」を、実例写真を交えて紹介しよう。
なぜ対角線なのか?
荒井さんは、「部屋の入口から奥に向かう対角線を意識して、家具を配置したり、小物を置いたりしましょう」とアドバイスする。
その理由は、「人はある空間に入ったとき、無意識にいちばん遠い場所に目を向ける」から。住宅の場合、たいていの部屋は四角いので、いちばん遠いのは入ったドアから見て対角線上の隅っこあるいは窓になる。この点を意識し改善するだけでも、だいぶ変わるという。
具体的には、以下のアイテムを対角線の先に置くことを荒井さんはすすめる。
・大きめの観葉植物
・絵や写真、ポスター、ポストカード
・雑貨
・ソファとクッション
以下は、夫婦と子供2人の4人家族の家の具体例。荒井さんの手が入る前の部屋を見ると、片付いてはいるのに、対角線がごちゃごちゃした印象が。
以下は、改善後の写真。部屋の対角線上にカゴや植物といったリラックスアイテムのみを置いたことで印象が様変わり。また、ラグの向きを横から縦に変えているが、これだけで広く感じられる。