「SMTP」って何？メールソフトを設定してGmailをもっと便利に使う方法

2019.03.26

GmailのSMTPリレーって何？

Gmailのオプションで、「SMTPリレー」という言葉を見たことがあるかもしれない。これは、企業向けの機能なので、個人でGmailを利用しているなら気にする必要はない。

企業が持つメールサーバーでは、当然のことながら送信用のSMTPサーバーも持っている。ここからGmailのSMTPサーバーを経由して送信すると、外部の連絡先にメールが配信される前に、Gmailのフィルタが利用できる。迷惑メールやウィルスを除去されるなどのメリットがある。

パソコンのメールソフトなどでGmailを設定して利用すると、トラブルが発生してメールが送信できない場合がある。設定はきちんとできている場合の、よくあるトラブル2つとその対処法をご紹介しよう。

「いつも送信できていたのに急に送信できなくなった」。そんな場合は、Gmailのメールサーバー自体にトラブルが発生していることが考えられる。

また、ネットワーク接続にトラブルが発生しても、メールは送信できない。サーバーやネットワークに問題がある場合は、復旧を待つしかないので、しばらく経ってからアクセスしてみよう。

アカウント名やパスワードを正しく設定しても、エラーメッセージが表示され、メールの送受信ができないことがある。このような場合は、 Gmailが要求するセキュリティレベルにメールソフトが対応していないことが考えられる。

対策はGmail側の設定変更で行う。おすすめは、「2段階認証」を有効にして、「アプリパスワード」を利用する方法だ。設定から利用方法まで少々複雑なので、セキュリティレベルは低くなってしまうが、「安全性の低いアプリのアクセスを有効にする」方法なら簡単に設定できる。

WebブラウザでGoogleアカウントにアクセスして、左側の「セキュリティ」をクリック。「安全性の低いアプリのアクセス」の「アクセスを有効にする」をクリックして、進んだ先でスイッチをオンにすればよい。

初めてGmailやメールソフトを使う人は、設定が上手くいっていないことが一番多いトラブルだ。落ち着いて基本の設定をもう一度見てみよう。

今回はSMTPの意味や役割を中心に、身近なGmailへの設定を例に交えてご紹介した。複雑そうに見えるメール設定へのハードルが下がれば、Gmailをメールソフトへ設定するのもしやすくなる。本記事の内容を確認して、もっと便利にGmailを活用してほしい。

【参考】

文／ねこリセット