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Googleアカウントを持っているだけで、基本的に誰もが使える Gmail。簡単に同期ができるので、スマホやPCを併用して利用している人も多いでしょう。
そんな便利なGmailを利用する際に、「SMTP」という言葉を目にしたことはないでしょうか。
SMTPの設定で、ほかのメールソフト(メールクライアント)からGmilを送ることができるって本当でしょうか?
SMTPを設定すればOutlookでもGmailを送信できる?
〝普通に〟Gmailでメールを送信する際に、SMTPの設定は必要ありません。
設定が必要になるのは、Outlookなど、Gmail以外のメールクライアントからGmailを送信する場合です。
SMTP設定ができれば原則、Gmailをほかのメールクライアントから送信できるようになります。
GmailのSMTPサーバー設定項目は? サーバー名やポート番号、パスワードが必要
SMTPサーバーの設定に必要な項目は、一般的に以下のとおりです。
GmailのSMTPサーバーアドレス:smtp.gmail.com
GmailのSMTP名:ユーザー氏名
GmailのSMTPユーザー名:Gmailアドレス
GmailのSMTPパスワード:Gmailのログインパスワード
GmailのSMTPポート(TLS): 587
GmailのSMTPポート(SSL): 465
また、以下の項目が必要になる場合もあります。
SSLが必要:はい
TLSが必要:はい
認証が必要/認証を使用する:はい
安全な接続を必要とする/安全な接続を使用する:はい
GmailのSMTPサーバーのポート番号は一般的に587 or 465
GmailのSMTPのポート番号は、一般的に587が選ばれます。セキュリティ(暗号化)方式としてTLS/STARTTLSが使えない場合は、465となるのケースが多いです。
Gmailを使うならSMTPだけでなく、POP3やIMAP4正しく設定しよう
メールソフトの設定を行うなら、送信サーバーであるSMTPだけでなく、POPやIMAPと呼ばれる受信サーバーも正しく設定しましょう。
そもそも「SMTP」とは
見たことはあっても、いまいちなにかわからないという人も多いであろう「SMTP」。そこで、簡単にSMTPについて調べてみました。
「SMTP」、「SMTPサーバー」とは
SMTPとは、Simple Mail Transfer Protocolの略称。日本語では「簡易メール転送プロトコル」とも呼び、インターネット上でEメールを送受信するために使用させるプロトコルを指します。
ちなみに、プロトコルとは、PCでデータをやりとりするために定めた手順や規約を意味します。
SMTPを使い、送信者と受信者の間で、送信メールメッセージを処理するPCやソフトウエアのことを、「SMTPサーバー」といいます。
【参照】aws SMTPとは何ですか?
GmailのSMTPサーバーを利用すると大量のメール送信が安定する?
GmailのSMTPサーバーは、メールを送信するための専用サーバーとなっており、活用することで、大量のメールを安定して送信できます。そのため、企業などに使われることが多くなっています。
「POP」や「IMAP」は受信サーバー、「SMTP」は送信サーバー
一方、受信サーバーは「POP」や「IMAP」と呼ばれます。送信サーバー、受信サーバーの両方が正しく設定できていないと、メールの送受信がうまくできなくなる可能性があります。
また、送信したメールが迷惑メールに振り分けられる可能性も低くなります。
【参照】IMAP クライアントと POP クライアントについて|Google Help
SMTPサーバーの認証って何?
SMTPサーバーは送信サーバーなので、メールの差出人を識別する必要がありません。誰が出したメールかわからなくても、宛先に向けて送信するだけでよいためです。
しかし、ウイルスの拡散や迷惑メール、不要な広告メールなどを無差別に送信する目的で、不正に使用するのを防止する意味から、一般的にSMTPサーバーでも差出人が正規のユーザーかどうか認証を行うことがあります。ちなみに、認証にはIDとパスワードを利用します。
SMTPメールリレーって何?
「SMTPリレー」という言葉を見たことがあるかもしれません。
これは、主に大量のメールを扱う企業向けの機能なので、個人でGmailを利用しているなら、基本的に気にする必要はありません。
SMTPメールリレーとは、SMTPサーバー間でメールを転送すること
SMTPメールリレーは、メールをサーバーから別のサーバーを転送することをいいます。
会社Aから会社Bへとメールを送る場合、AのSMTPサーバーにメールが送られ、それがBのSMTPサーバーに転送されます。このように、サーバーが別のサーバーからのメールを受け取ることを、リレーと呼びます。
メールサーバーを仲介することで、大量のメールを安定して送信することが主目的になります。
GmailのSMTPサーバーが設定できない、メールが送信できないときは?
PCのメールソフトなどでGmailを設定して利用すると、トラブルが発生してメールが送信できない場合があります。設定はきちんとできている場合の、よくあるトラブル2つとその対処法をご紹介します。
【トラブル1】メールを送信できない原因は?
「いつも送信できていたのに急に送信できなくなった」。そんな場合は、Gmailのメールサーバー自体にトラブルが発生していることが考えられます。
また、ネットワーク接続にトラブルが発生しても、メールは送信できません。サーバーやネットワークに問題がある場合は、復旧を待つしかないので、しばらく経ってから再度メールを送信してみましょう。
【トラブル2】エラーメッセージが出たらGoogle アカウントの設定を!
アカウント名やパスワードを正しく設定しても、エラーメッセージが表示され、メールの送受信ができないことがあります。
このような場合は、 Gmailが要求するセキュリティレベルにメールソフトが対応していないことが考えられます。
対策はGmail側の設定変更で行います。おすすめは、「2段階認証」を有効にして、「アプリパスワード」を利用する方法です。
WebブラウザでGoogleアカウントにアクセスして、タブの「セキュリティ」をクリック。「2段階認証プロセス」や「パスキーとセキュリティ キー」の設定を行いましょう。
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Gmailでメールの受信ができない時の原因と簡単にできる対処法
※データは2024年4月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット