テクノロジーとヒューマンセンスの融合に震えろ
『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』全体には、他にも3つのホテル。そして一流ブランドが軒を連ね、アート作品に彩られた広大なショッピングモールもある。
そしてたまたまマカオを訪れた時期には『フェラーリ:アンダー・ザ・スキン』というロンドンのデザイン・ミュージアムとフェラーリのコラボによるフェラーリの歴史を辿る展覧会も行われていた。
F1に歴史を残すフェラーリの名機! そしてシューマッハとあのジル・ヴィルヌーヴの着ていたレーシングスーツ(本物)の前で涙を流すがいい!
もちろんカジノもある。IRというと「カジノ、カジノ!」というイメージがあるが、床面積でいうと『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』の5%。(ちなみ日本のIR法案ではカジノの床面積はIR全体に置ける3%) カジノも楽しいけれど、それ以外のエンターテーメンドが溢れ出ているのが、この『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』という統合型リゾートなのだ!
そして『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』で最も目玉となるエンターテイメントが『ザ・ハウ
ス・オブ・ダンシング・ウォーター』。
あのシルク・ドゥ・ソレイユの最高傑作といわれる『オー』を演出したフランコ・ドラゴーヌが演出した、水とスペクタクルの一大ショー。オレ、ラスベガスで『オー』を初めて見たとき、頭をブン殴られたような衝撃を受けたんだけど、その後『ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』を見たらば、それ以上の衝撃!
静止画じゃその迫力と、なんだろうオーラのような静謐感が、なかなか伝わらないのが、もう心から歯がゆい!
世界最高のエンターテイメントだと断言しても誰も異議は唱えないと思う!
そんな究極のエンターテイメントを誇る『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』を運営する『メルコリゾーツ&エンターテインメント』がまた新しい迫力のショーをオープンさせたのだ!
今回、このことを書かねばならない。
『メルコリゾーツ&エンターテインメント』がマカオ内で運営している、もうひとつの巨大IR『スタジオ・シティ』で2019年1月に始まったばかりの『エレクロン』がそれだ!!
これを一言でいえば、アリーナで行われるスタントカーショー。わかりやすく説明すると映画の『マッドマックス』的な世紀末的世界観の中、ハイパワーの電気自動車やバイクが縦横無尽に駆け抜け、空を飛ぶ!
さらには燃え上がる!
ハイテクノロジーと人間の限界ともいえるドライビングテクニックが融合した息をつかせぬ90分!
そうなのだ。『シティ・オブ・ドリームス・マカオ』にしても『スタジオ・シティ』にしても、ホテルからエンターテイメントまで、すべて最新テクノロジーというハード面と、洗練されたホスピタリティーや人間の技術といったソフト面がうまく融合しているのだ。
そしてそれが大きなウネリとなって巨大な統合型リゾート…IRという形になって結晶している。
それが体験できることの素晴らしさ。この先、日本にIRができる時は、こういう最新ハードと細心ソフトの融合した施設の誕生を期待しちゃうよな~、本気で。
それもすでに実現しちゃってるマカオ。感服すべきですよ。まぁ実際は、その裏側で見えない苦労というか、人知を超えた創意工夫があるんだど思うけど、そこらも日本は勉強しなきゃいけない。この未来の姿を学ばせていただきたい!
と、思っていたら、なんと今回の取材では、そのIRの裏側。いわばスタッフしか入れないゾーンへの特別取材が許可されたのだ!!
広大すぎる福利施設スペースにカジノのセキュリティの心臓部まで。今で知らなかったくIRの舞台裏。そこには『モーフィアス』の未来感以上のリアルな未来があった!
その全貌は次回につづく! 待ってろ日本国民。
(取材協力:メルコリゾーツ&エンターテインメント)
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。