JALは当日空港で早い便に空席があれば前倒しの搭乗が可能
JALのマイレージプログラム「JALマイレージバンク」も国内線の特典航空券が使いやすくなった。現在はANA同様に前日までの予約が可能となり、人気の「クラスJ」も片道2000マイルの追加で特典航空券で予約することが可能となっている(クラスJは当日出発空港で空席がある場合には1000円の追加料金でも利用が可能)。
予約開始は搭乗2ヶ月前の午前9時30分で以前と変わらないが、前日まで予約可能で、航空券の有効期限も1年間となっている。予定が変更になっても1年以内に利用できるので払い戻しをしなくても改めて利用することが可能だ。キャンセルの際には3100円の手数料を払うことで特典交換したマイル数が戻る(有効期限が切れているマイルは戻らない)。
JALマイレージバンクの特典航空券は前日までの特典予約ができるだけでなく、出発当日も空席があれば予約便よりも早い便に無料で変更することが可能であり、この点は当日の早い便への変更ができなくなったANAとの違いと言ってもいいだろう。JALも一昨年に特典航空券のルール変更の際に早い便の変更ができない時期もあったが、現在では元のルール(2018年2月8日より)に戻っている。ただ、早い便への変更は自動チェックイン機での手続きはできず、有人カウンターでの手続きが必要だ。
羽田空港第1ターミナル。JAL特典航空券では搭乗当日に予約便よりも前に空席があれば前倒しの搭乗が可能
両社ともに片道利用も可能
ANAマイレージクラブとJALマイレージバンクは共に片道での利用も可能であり、往復に必要な半分のマイルで特典航空券への交換が可能となっている。なので特典航空券の空席や乗りたい時間帯によって、片道ANA、片道JALの特典航空券を使ったり、片道だけ特典航空券を使って、片道は有償航空券といった使い方もできる。
上手に特典航空券を活用して国内旅行に出かけてみてはいかがだろうか。
竹富島へは石垣島から船で約15分。羽田から石垣島へはANAとJTA(日本トランスオーシャン航空)が1日2往復ずつ運航し、空席があればマイルで前日まで予約可能
取材・文/鳥海高太朗
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者