〇バー&ラウンジ「TAIAN」
宿泊者以外も利用できる地下1階のバー&ラウンジ「TAIAN」。千利休の妙喜庵待庵と同じスケールの茶室のオブジェを設置。発表会では、ドイツ人と日本人の間に生まれ、曹洞宗の住職を勤めながら音楽活動なども行っている高津研志さんによるお点前が披露された。
フード&ドリンクは、ソムリエの成澤亨太氏監修の日本のテロワールだけで育てられたワインや、リキュール、日本酒、日本の食材を使った料理を提供する予定。
【AJの読み】男女混合グループが多い訪日外国人客に受けそう
男女別専用フロアはあるものの、ジェンダーレスのフロアの数が多いイマドキのカプセルホテルだが、二段ベッドのドミトリータイプに比べると落ち着いた個室感がある。各部屋はのれんで仕切られた施錠のできないタイプなので、音やセキュリティが気になる人には難しいかもしれないが、男女混合グループが多い訪日外国人客や、宿泊費用を安く上げたいという若い世代に受け入れられそう。
茶室のにじり口を模した小さな出入口(のれんは上げておくこともできる)から入ると、予想外に広さを感じる空間で、まさに茶室の世界観を表現している。角部屋にあたるコーナータイプは広さはあるが、のれんのような共有廊下から隔てるものがなく、衝立など仕切るものがあればと感じた。
文/阿部 純子