前席に対して高めにセットされ、アップライトなかけ心地が得られる後席は、さすがにゆったり座れるスペースはないが、フロアがフラットで足元はけっこう広々。
働くクルマ、あるいはボビーユースカーとして見逃せないラゲッジルームはなるほど、使いやすく広大だ。開口部地上高は約570mmと、世界のステーションワゴンの平均値約630mmよりずっと低く、開口部に段差なし。開口部は幅1180mm、高さ850mmと、大きな荷物も出し入れしやすい寸法だ。
TXグレードの場合、フロアは商用車らしいビニール、ではなくカーペット敷きとなり、通常荷室長1080mm、最小幅1130mm、天井高850mm。HVシステムを荷室下ではなく、後席下に配置したため、HV化による荷室への影響は最小限で。それだけでも十二分な容量だが(最大積載量はHVシステムの重量増分、-50kgの200kg/後席使用時~350kg/後席格納時)、後席をフルフラットに倒すことで、最大荷室長は1730mmに達する。ホビーユース的に言えば、大型犬、多頭のペットの乗車も楽々であり、また身長173cmまでの人なら車中泊も可能というわけだ。
そうそう、後席を倒し、フルフラットにしたフロアも低く、リヤドアから重い荷物を出し入れする、ペットを乗せる・・・そんな時も、フロア地上高は570mmと実に低く、使いやすい。
ちなみに、後席をフルフラット化するには、1.前両席を前に出す、2.後席の座面をハネ上げる、3.後席背もたれをフラットに倒す、4.前両席を元に戻す・・・という作業は必要だ。