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第4のキャリア楽天が挑む世界初の試みと乗り越えなければならない課題

2019.03.01

完全仮想化クラウドネットワークへの賛同企業

左から楽天モバイルネットワーク株式会社 代表取締役社長 山田氏、シスコシステムズ合同会社 副社長 中川氏、三木谷氏、テックマンヒンドラ社CEO ヴィアス氏、楽天モバイルネットワークCTO アミン氏

楽天が世界初となる試み、「エンドツーエンドの完全仮想化クラウドネットワーク」には、多くの企業や識者が賛同し、協力している。

その筆頭が2016年9月、楽天と同様に携帯通信事業へ新規参入し、1年半後にインドのシェア15%を獲得したリライアンス・ジオ・インフォコム社の上級副社長を務めたタレック・アミン氏だ。同氏は楽天モバイルネットワークのCTO(最高技術責任者)として招かれている。

左)アミン氏、右)楽天モバイルネットワーク アシック氏

楽天の不確定要素

サーバールーム

楽天の世界初の試みは「前例がない」ということにほかならない。2019年10月のサービス提供に向けて、超えるべき課題もある。

楽天はまず東名阪から順次、全国へとサービスエリアを拡大していく予定だ。2月初頭に東京・二子玉川付近で、メッセージアプリ「Rakuten Vider」によるビデオ及び音声コールの稼働実験を行い、結果、スピードテストと安定稼働の実証に成功した。しかし、エリア範囲外に出てしまった際のローミングテストは、まだ行われていないのだ。

楽天はKDDIと提携しており、エリア範囲外はKDDIの基地局へつなげる予定だが、その実証の結果が待たれる。

取材/文 髙見沢洸

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