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第4のキャリア楽天が挑む世界初の試みと乗り越えなければならない課題

2019.03.01

昨年4月、1.7GHz帯周波数で特定基地局開設計画の認定を受け、移動体通信事業(MNO)への新規参入が決定した楽天モバイルネットワーク株式会社が、第4のキャリアとして携帯電話通信三大キャリアに挑む。その戦略の一つ「楽天クラウドイノベーションラボ」が2月20日に報道公開された。

携帯キャリア事業のサービス開始は2019年10月を見込んでおり、事業成功に至れば、楽天が従来の携帯通信業界の常識を覆すことになるかもしれない。

楽天が目指すもの

楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷氏

今回発表された「楽天クラウドイノベーションラボ」は楽天が構想する「エンドツーエンドの完全仮想化クラウドネットワーク」の基盤となるものだ。楽天のネットワークは従来の通信方法とは異なり、クラウド上にあげるというもので、無線アクセスネットワークからコアネットワークまでが仮想化される。加えて、基地局と基地局を結ぶ通信設備の役割をクラウドが担うため、一括した管理・保守・運用が可能となるのだ。

これは世界初の試みとなり、国内のみならず世界各国の有名企業が賛同、および注目している。

ソフトウエアを重視

通信業界は従来までは、「ハードウエア重視」であったため、3Gから4Gに切り替える際など、ベンダーへオーダーメイドの通信機器を発注していたため、どうしてもコスト高となっていた。

しかし今回の楽天は「ソフトウエア重視」なため、基地局設備への投資額が他社よりも低いといわれている。

(以下@DIME「第4のキャリア、楽天が基地局の建設をスタート!気になるネットワークは?」より参照)

『基地局設備の投資額は、当初予定していた6000億円を下回る見込みで、他社と比べて投資額が少なくなっています。これを指摘された三木谷社長は「安定性にはまったく関係ない。今までと次元の違う安定性を提供できると思っている」と力強く語りました』

基地局設備のコスト減の一因として、クラウド上で処理を行うため、5G切り替え時などもオーダーメイドの機器(専用のハードウエア)に頼る、ということがなくなることが挙げられる。

ハードウエアに依存しないこの形態は、理論上は汎用のPCでも、処理能力が欠けるものの、サーバ上のソフトと組み合わせて設計が可能。ということになる。

この楽天の試みが成功した暁には、大幅なコストダウンが期待され、比例してユーザーの通信費負担額軽減の可能性も出てくる。
そうなった時、他3キャリアがどういった動きをするのかも注目だ。

【参照】第4のキャリア、楽天が基地局の建設をスタート!気になるネットワークは?

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