結婚後に結婚相手が奨学金を抱えていることを知った場合
結婚相手に奨学金の返済があることをあとから知った場合は、事態は少々複雑になる。というのも、遊んで作った借金ではないとはいえ、毎月、数万円の返済を2人の稼ぎから払うことになるからだ。とはいえ、離婚するのでなければ、それを責めても問題は解決しない。改めて返済計画やライフプランを、夫婦でしっかりと話し合おう。
結婚相手が奨学金を借りていた! 返済はどれくらいなの?
実際に夫婦で返済計画を立てるとして、奨学金の返済はどれくらいが一般的なのだろうか? 結論を先に言うと、これはケースバイケースで、一概に「いくらくらい」とは言えない。というのも、高校用か大学用かでも違うし、当時、必要だった学費と生活費の総計で借りた額によっても変わってくるからだ。
とはいえ、奨学金は「無理せず、長期間に渡ってゆっくり払う」ことを前提としている。「月数万も!」というケースはほぼなく、だいたい「数千円~2万円程度」を「10年~20年」というのが一般的だ。奨学金を借りた側にしっかりと残りの金額を聞き、上手く2人の生活に組み込んでいこう。
奨学金の返済があるけど、結婚式は挙げたい!
人生において、予算を削りやすいイベントの1つが「結婚式」だ。挙式、披露宴、二次会、新婚旅行まで含めると数百万の出費となる。奨学金の返済があるなら、そのお金をそちらに回す選択をする夫婦もいるだろう。そんなときに、選択肢の1つとして利用したいのが、少人数で身内だけのシンプルな結婚式だ。
これまで10万組以上の挙式実績を持つ少人数専門の「小さな結婚式」では、10万円以下での挙式が可能となっている。挙式料はもちろん、衣装のレンタルやヘアメイク、写真撮影まで、必要なものがこの金額で揃う。格安で結婚式をしたい方は、ぜひ利用を検討してみてほしい。
【参考】
結婚したら奨学金は夫婦で返さなければいけないのか?
これまで、結婚にあたって奨学金がある場合は、2人で話し合うことを勧めてきたが、奨学金の「返済義務」は、当然だが借りた本人だけとなる。借金の連帯保証人とは異なり、結婚したからといって、相手に支払い義務が生じることはない。
結婚後における奨学金の扱い、どうすればいい?
女性の場合、妊娠や出産で働けなくなることもあるが、「結婚して専業主婦になったから、奨学金の支払いは夫がすればいい」という考えは身勝手なうえに、前述のとおり返済の義務から見ても望ましくない。結果的に夫婦で協力して返す形になっても、返済における責任の所在は、借りた人間であることは忘れないようにしたい。
返済に協力している側も、相手を責める気持ちは持たないようにしたい。その奨学金のお陰で、現在の相手の職業やスキル、生き方があるからだ。その相手を好きになり、結婚を決めた以上は、気持ちよく相手に協力していこう。
奨学金の返済を抱えていても、幸せな結婚をしている人は大勢いる。奨学金を理由に結婚を諦める前に、まずはしっかりと現在のパートナーと話し合ってみよう。
遊びや浪費で作った借金とは異なり、奨学金はその借りた人間の一部を為すものだ。奨学金の返済があることを告げられた側も、そのことを忘れずに、しっかりと向き合うようにしたい。
文/ねこリセット