奨学金とは、進学のために必要なお金を借り、それを社会人になってから返済する制度だ。
これを利用することは、「自分の力で未来を切り開く」という意味で、むしろ称賛されるべきだが、いざ結婚して家庭を持つとなると、2人の生活にも影響するだけに問題視されることも多い。これから結婚を考えている人は、奨学金とどう向き合っていくか、この記事で改めて考えてみよう。
【目次】
2.奨学金を抱えた相手との結婚を、親に反対された! その対策は……?
4.奨学金の返済がまだ残っている……そんな男性も、結婚したいなら相手に伝えよう
【参考】
奨学金を滞納したらどうなる?保証人に電話される、住宅ローンが組めないって本当?
奨学金を利用していると結婚できない?
前述のとおり、奨学金は進学のためにお金を借りる「借金」の一種だ。そのため、自分が奨学金を利用していると、相手に対する申し訳なさを感じ、結婚に前向きになれないこともある。その逆に、相手だけが奨学金による返済を抱えていた場合、結婚後は相手の借金を自分まで背負わされるような気になる恐れもある。
どちらの場合も大切なのは、モヤモヤした思いをきちんと相手に伝えることだ。結婚後は2人で生活することになるだけに、奨学金の返済計画も、しっかり話し合う必要があるだろう。
奨学金を抱えた相手との結婚を、親に反対された! その対策は……?
自分の子供の結婚相手が奨学金を利用したことを嫌うケースは、よくある話だ。「自分は懸命に働いて、子供の学費を出したのに……」という思いが強いほど、結婚相手やその親を受け入れがたく感じてしまうのだ。
当事者としては、「結婚するのは自分なのに!」と反発したくなるが、強引に結婚を急ぐのは得策ではない。結婚後に自分が親とギクシャクするのはもちろん、結婚相手の印象をさらに悪くする可能性もあるからだ。それを避けるためにも、まずは親の気持ちに寄り添って、頭ごなしに否定しないことが大切だ。
【参考】
奨学金を返済中の女性と結婚する時に注意するべきこと
結婚を考えている女性が奨学金を利用していて、あなたが自分の稼ぎをその返済に充てることに少しでも不満があるなら、結婚は慎重になったほうがいいかもしれない。
彼女自身が「自分で返す、あなたに迷惑はかけない」と言っても、妊娠したら出産と育児で働けなくなってしまう。そのとき、彼女に代わって奨学金を返済する覚悟があるのかどうか、自分に問い直してから結婚を考えても遅くはない。そのうえで、彼女と結婚後のライフプランを話し合おう。
奨学金の返済がまだ残っている……そんな男性も、結婚したいなら相手に伝えよう
奨学金の返済が残っている男性は、プロポーズをしたい相手がいても、そのことが気になって気後れすることもあるだろう。しかし、前述したように、結婚すれば2人の問題になる。それを隠したまま結婚すれば、あとになってトラブルになることは確実だ。プロポーズの前でも、プロポーズの時でもいいが、必ず相手に伝えて、返済計画やライフプランを話し合おう。
彼氏が奨学金を利用していた! 結婚はどうする?
まだ結婚を考える関係ではないカップルで、彼氏に奨学金の利用があることがわかった場合はどうすればいいのか? 結婚しないのであれば、個人の問題なので、彼女側から突っ込むことは避けたいところだ。
一方、彼氏側は、結婚まで考えているのであれば、上述したようにしっかりと話したほうがいい。ただし、プロポーズをするまでの間柄まで行っていない場合、仮に返済計画を立てていても、彼女側から「そんなに待てない」とフラれる可能性もある。デリケートな問題だけに、話す時は慎重にしたほうがいいだろう。