働き方改革や人手不足などにより、業務を効率化し、いかに短い時間で生産性を上げるかが問われているビジネスパーソン。少しでも頭をフル回転させて朝をスタートするための方法を知っておこう。
アクティブブレイン協会認定講師の水谷薫子さんに、朝、脳が活性化した状態にする方法を教えてもらった。
朝、脳の活動が不活発になっているのには原因がある!
朝、脳の活性化をしたいと考えるビジネスパーソンは、実際、朝はなかなか頭の回転がすぐれないと自覚している人だろう。水谷さんはまず、その原因を次のように話す。
「ここ一年ほど、毎月整体の治療を受けて気づくことがあります。肩こりは肩を触ってもらったところで治らない。腰痛は腰だけが原因ではない、ということです。筋膜はつながっています。ですから肩こりは肩周りの滞りが原因ではなく、お尻や腰や背中などすべてのバランスが崩れることが原因だとわかりました。
このような体のことと同じように、物事には表面には見えない原因があります。原因となることをまずは知り、理解し、改善することが大切なことです。そのような観点から考えれば、朝、脳の活動が不活発になっているのは、前日の生活、睡眠時間、食生活などと関係があると考えられます。
例えばアルコールをたくさん飲んだ翌朝は絶好調とはいえません。自分のアルコールとの付き合い方を理解することが大切になってきます。また偏った食事をとっていれば、体だけでなく脳にも影響が出てきます。仕事が忙しいと簡単に済ませられる食事となり、栄養のバランスが崩れ、脳の働きが落ちるのは当然でしょう」
朝に脳活性化するための前準備
朝に素早く頭をフル回転状態にするためには、まず前日の夜の過ごし方から意識をすることが大切だという。
「睡眠時間は7時間くらいが良いといわれていますので、確保できるよう、早めに就寝を。就寝前の入浴は湯船に浸かり、リラックスできる時間を作ること。寝る前にはパソコンやスマートフォンのブルーライトを浴びないようにすること。こうして質の良い睡眠を取れる流れを作ることが大切です」