メモを取るというと、最近では、手書きとスマホどちらにしようか迷うところが増えていないだろうか。そもそも手書きメモとスマホメモはどう使い分けるべきか。今回は、手書きメモ、スマホメモそれぞれを得意とする識者にメリット・デメリットやちょい足し技を聞いた。うまく使い分けるヒントにしよう。
「手書き」でメモするメリット・デメリット
普段、仕事においてメモするとき、スマホやパソコンではなく「手書き」をすることのメリットとデメリットはどこにあるだろうか。
手帳オーガナイザーで、これまで20以上もの職種を経験してきたという桶下眞理さんに、手書きメモのメリットとデメリットを実体験から聞いた。
●手書きメモのメリット
1.忘れづらい
「メモは『書く』動作、目で『見る』動作、脳で『確認』する動作があり、手書きのほうが忘れづらいと思っています」
2.いつでも見られる
「スマホやパソコンはもし、電池切れになったり壊れたりしたときは、見ることができません。しかし、メモはいつでも見ることができます」
3.「ちゃんと話を聞いてくれている」と思ってもらいやすい
「お客様のところでメモをするときにメモ帳やノートを使うと、メモしている姿を見て、相手が『ちゃんと聞いてくれている』と認識してくれます。一方、スマホで書いていると『ちゃんと人の話を聞いていない』と思われることがあります。実際、相手から指摘されたことがあります」
4.絵や記号が自由自在に加えられる
「スマホアプリでも最近では絵や記号などを使えたり、手書きできたりするものも出てきてますが、やはり自由度はまだまだ手書きには及びません」
5.マイ道具にテンションが上がる
「手帳を新調すると、なぜかワクワクしますよね。メモもそれと同じように、好きなペンや手帳、ノートを見ることで気分がウキウキします。テンションが上がり、仕事にも好影響が出ます」
●手書きメモのデメリット
1.ペンを忘れたときに困る
「そもそもペンとメモ(紙)がないと書けません」
2.バッグに入らないことがある
「女性だと特に、バッグのサイズによってはメモやペンが入らないときもあります」
3.ペンのインクで手が汚れることがある
「ペンのインクが手についてしまい、手が汚れてしまうことがあります」
4.ペンのインク切れのときは書けない
「当然、ペンがインク切れしてしまうと書けません。すぐに新しいものを購入できないこともありますので、私は予備を持ち歩いています」
5.読み返せないこともある
「あまりにも殴り書きで書くと、読み直したときに何を書いたのかわからなくなってしまいます」
手書きのメモの一番のメリットは書くと言う行為そのものによるメリットや自由の高さあると言えそうだ。
一方で、手書きなのである程度読めるように書く必要があることや、道具が必要であることなどがデメリットになることもある。