素早くわかりやすい社内資料を作成するための手順
労働時間の削減が求められる中、特に社内資料は、素早く質のよいものを作りたいものだ。そこで、素早くわかりやすい社内資料の作成手順をみていこう。
1.資料作成の目的を明確にし、構成の道筋をしっかりと作る
「先ほどもお伝えした通り、これがなければ、論理的かつ伝えたいことがストレートに伝わる資料は作れません」
2.スライドに落とし込む
「構成ができあがったら、それをブレイクダウンしてPowerPointなどに落とし込みます。目的に到達するまでの大まかな構成さえ変わらなければ、多少のストーリーは途中で変更すること可能です。ですから、この工程ではあまり神経質にならずにスライドの『流れ』を作ることに集中しましょう」
3.各スライドのコンテンツ作り
「次に、ストーリーに合わせて各スライドのコンテンツを完成させていきます。この工程で、図解やグラフを作成します」
4.見直し
「最後に見直しです。見直しは必ず行ってください。構成に沿って作成したつもりでも、余計な情報を載せてしまっていたり、話の流れがぎこちなかったり、情報量が手薄なスライドがあったりするものです。最後に必ず資料を読み直し、全体を確認してください」
簡単そうに見えて、実は意外とできていない資料づくり。慣れていると思っている人こそ、見直すことで思わぬ効率化が図られるかもしれない。
【取材協力】
山橋 美穂さん
ビジネスアシストパートナ株式会社 代表取締役
資料作成コンサルタント、提案書・企画書作成のプロフェッショナル
主な事業内容は資料作成代行、企業オリジナルテンプレートの作成、また、資料作成に関する研修を日本全国数多くの企業で行っている。2015年、MicrosoftよりPowerPointのトップスペシャリストとして、日本で6人目となるMVPを受賞。現在まで連続受賞している。
外資系証券会社の投資銀行本部で資料作成の専門チームに就業。毎日数多くの法人企業向け資料を作成し、実務にて資料作成スキルを身につける。その経験を活かし、ビジネスシーンに活きる資料作成を得意とする。
http://www.presentation-materials.com/
取材・文/石原亜香利