4代目となるトヨタ・プリウスは、プリウス史上最上の乗り心地と操縦安定性、そして主要グレードでJC08モード37.2km/Lという驚異的な燃費性能、実燃費性能を誇るハイブリッドカーとなった。
専用通信機「SCM」と昼間の歩行者対応の衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備に
しかし、攻めのエクステリアデザインは国内外で賛否両論。売れ行きに少なからずとも影響を与えてしまったのだ。そこで2018年12月、マイナーチェンジによって主にフロント周りのエクステリアデザインをややおとなしめに一新。さらにクラウンやカローラスポーツにならい、専用通信機=SCMを全車に標準装備し、コネクティッドカーとしての機能を充実。安全面でも昼間の歩行者対応の衝突回避支援パッケージ=トヨタセーフティセンスを全車標準化するビッグチェンジを行ったのである。
試乗したのは季節柄もあって、電気式4輪駆動システムE-Fourを採用したAツーリングセレクションだったが、大径17インチタイヤを履く乗り心地、操縦安定性、快適性は前輪駆動モデルと変わらず、都会の渋滞路を泳ぐような走行条件でも20km/L台は下らない好燃費を発揮。
前後の駆動力配分は、発進時は基本的に4WDだが、マルチインフォメーションディスプレーの駆動力の状態を示す表示を見れば、ほんの一瞬ということが分かる。定常走行では基本的に前後10:0のFF。雪道などでタイヤのスリップを検知すると前後最大4:6の駆動力配分になる
プリウスならではなのは、やはりEV走行領域の広さ。出足はもちろんモーターだけで走行するEV走行が基本だが、60~70km/hの走行でも気付けばEV走行をねばり強く行ってくれるのだ。