ロイヤルシングル
続いて「ロイヤルシングル」を見てみよう。こちらのタイプは1名利用でも「ロイヤルツイン」と同じように過ごせるようデザインされている。
実は、「ななつ星」、「四季島」には1名利用を想定した部屋はなく、「瑞風」だけで利用できるルームタイプなのだ。設計当初、クルーズトレインにシングルルームは必要か、と議論になったが、先代「トワイライトエクスプレス」の上位クラスの部屋にも1名向け個室があったことや、寝台列車の旅を1人で楽しむのもまた旅のカタチだ、という思いから2部屋が設定された。
実際に運行を開始してみると1名でもよいという気軽さからか利用しやすく、往年の夜行列車ファンなどを中心に予約申し込みが殺到し、人気の高い部屋となっている。
デスクの背後にクローゼットとミラー、隣のスペースにトイレとシャワーを配置
室内は基本的に「ロイヤルツイン」と似た仕様だが、ベッドの向きが枕木に並行して設置されている点が異なる。このレイアウトは先代トワイライトの1人向け個室「ロイヤル」と同じもので、「瑞風」の客室の中でも特に、「トワイライトエクスプレス」の伝統を強く感じることができる部屋かもしれない。
1人向けの「ロイヤルシングル」にはエキストラベットが用意されている。使用すれば2段ベッドとなり2名利用も可能。この構造が鉄道ファンに人気が高いそうだ。
トイレ、シャワーの設備は「ロイヤルツイン」と同じものが採用されている。