(5)ハリー・ポッター
イギリスの小説家J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズが原作。魔法学校を舞台にした唯一無二の世界観は、子どもから大人まで世界中を魅了した。
『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)
幼い頃に両親を亡くし、意地悪なダーズリー家に育てられていたハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)。
しかしある日、ハリー宛てにホグワーツ魔法魔術学校から入学許可証が届く。実はハリーの両親は魔法使いだったことが判明。キングス・クロス駅の秘密の入り口から、ホグワーツ特急に乗って入学式へ向かうハリー。そこで彼を待ち受けていたのは、かけがえのない親友たちとの出会いと、不思議な学生生活だった。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)
グリフィンドール寮に入り、2年生になったハリー。
ハロウィンの日、管理人フィルチの愛猫ミセス・ノリスが石になった状態で発見される。さらにその後、マグル(人間)出身の生徒が立て続けに石にされる事件が発生。サラザール・スリザリンがホグワーツ内に作ったとされる伝説の“秘密の部屋”が開かれたのではないかという噂が広がる。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)
一気に不穏なムードが高まる第3作目。ディメンター(吸魂鬼)が怖い……。
宿敵ヴォルデモートの手下とされるシリウス・ブラックが、アズカバン刑務所から脱獄した。ハリーの両親の居場所をヴォルデモートに教えた犯人だとされている。
ホグワーツ周辺でシリウスが相次いで目撃されたため、急きょディメンター(吸魂鬼)が警備員として巡回することになる。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
三大魔法学校対抗試合の選手は炎のゴブレットが決定する。ホグワーツからはセドリックとハリーが代表に選ばれた。しかし、その結果にロンは納得できず、ふたりは仲違いしてしまう。
ハリーたちがお年頃だということもあり、恋愛模様や友達関係の難しさも描かれている。ヴォルデモートが遂に復活する回でもあり、本作以降はいよいよクライマックスに。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年)
前作でヴォルデモートが遂に復活したことを受け、有志の魔法使いがハリーを守るために“不死鳥の騎士団”を結成。ハリーも、親友のロン、ハーマイオニーと共に学生組織“ダンブルドア軍団“を立ち上げ、闇の魔術から身を守る実践的な方法を学生たちと共に学ぶ。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)
復活したヴォルデモートは容赦のない攻撃を開始。人間界にも影響が及び始める。
相変わらず校内にも警備員として闇払いが配置され、不穏なムード。そんな中で、ハリーたちはスラグホーン先生の魔法薬学の授業を受けることになった。教科書を持っていなかったハリーは元生徒が寄贈した本を手に取る。細かい書き込みがびっしりあるその本には、“半純血のプリンス”という謎めいた名前が記されていた。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)
最終章・前編。
日に日に勢力を増す、邪悪なヴォルデモート。ヴォルデモートの魂は7つの箱(分霊箱)に分割して収められているため、全ての箱を破壊しなければ倒すことができない。
殺害されたダンブルドア校長の遺志を継ぎ、ハリーはロンやハーマイオニーと共に分霊箱を探す。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)
最終章・後編。
引き続き、ヴォルデモートの分霊箱を探すハリーたち。一方、ヴォルデモートは死の秘宝のひとつ“ニワトコの杖”を手に入れる。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)
『ハリー・ポッター』のスピンオフ&前日譚。原作者のJ・K・ローリング自らが脚本を手掛けた。
『ハリー・ポッター』シリーズの舞台であるホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書『幻の動物とその生息地』を執筆した魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が本作の主人公。ハッフルパフ寮の卒業生ということもあり、優しい性格。
ニューヨークを訪れたニュートは、ひょんなことからパン屋志望の男性ジェイコブ・コワルスキーと鞄が入れ替わってしまう。魔法動物が沢山入っているとは知らずに、“魔法の鞄”を自宅に持ち帰ったジェイコブ。彼が鞄を開けると、大小の魔法動物が勢い良く逃げ出してしまう。