(3)ロード・オブ・ザ・リング
イギリスの小説家J・R・R・トールキンの『指輪物語』が原作の大ヒット映画。ケルト神話・北欧神話をベースにした美しく壮大な世界観が、多くの人々の心を掴んだ。
はるか昔に闇の冥王サウロンが作ったという、伝説の指輪を巡る物語。その指輪は、世界を破滅させるほど強力な魔力を秘めるとされている。
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001年)
ホビット庄(妖精の一種であるホビットが住む地方)でビルボ・バギンズの111歳の誕生日パーティーが開かれた。その際、ビルボは不思議な指輪を養子のフロド(イライジャ・ウッド)に託す。これこそが、“闇の冥王サウロン”の指輪だった。
邪悪なサウロンの魂が指輪を捜していることが判明し、サウロンの手に渡るまでに指輪を破壊しなければならなくなる。その唯一の方法は、モルドール国にある滅びの山の火口“滅びの罅裂”に指輪を投げ込むことだ。フロドたちは、指輪を葬るために旅立つ。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)
仲間たちと離れ離れになってしまったフロドとサムは、2人だけで旅を続けていた。そんな2人を密かに追っていたのは、指輪の前の持ち主であるゴラム。フロドの養父ビルボに指輪を奪われてからも、ずっと探し求めていたのだ。
フロドたちが旅を続ける内にも、オルサンクの塔とバラド=ドゥアの塔をそれぞれ拠点とするサルマンとサウロンが手を組み、闇の勢力は力を増していた。
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)
とうとうモルドール国にたどり着いたフロドたち。しかし、ゴラムの策略にはまってフロドはサムと仲違いをしてしまう。一方、アラゴルン達はメリー、ピピンとの再会を喜んでいた。そんな中で、サウロンがゴンドール(アラゴルン)を侵攻しようとしていることが判明。阻止するために、急いでゴンドールへと向かう。
(4)ディズニー
名作ファンタジー揃いのディズニー作品。ここでは、比較的新しい実写映画をご紹介する。
『マレフィセント』(2014年)
『眠れる森の美女』に登場する悪役の魔女マレフィセントを主人公に据えたスピンオフ作品。アンジェリーナ・ジョリーの頬骨を強調した特殊メイクも注目された。
なぜ、マレフィセントはオーロラ姫に眠りの呪いをかけたのか。かつては心優しい妖精だったマレフィセントの、知られざる悲しい過去に迫る。
『美女と野獣』(2017年)
既にアニメ版で公開されていた『美女と野獣』が美しい映像で実写化された。聡明で勇敢なヒロイン・ベルを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのエマ・ワトソン。
昔々、ある城に若くて美しい王子が住んでいた。しかし彼はとても傲慢な性格だったため、見かねた魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまう。
呪いを解くためには、魔法のバラの花びらが散るまでに誰かと相思相愛にならなければいけない。しかし、王子は「こんな姿で愛してくれる女性など現れるはずがない」と深く絶望する。
落ち込んだ王子は城に引きこもって孤独に暮らしていたが、ある日ベルという娘が城にやってくる。
『プーと大人になった僕』(2018年)
ディズニーの名作アニメが、遂に実写化された。イギリス人作家A.A.ミルンの児童小説『クマのプーさん』が原作。全体に漂うノスタルジックな雰囲気、そして愛らしい外見で名言を連発するプーさんに、号泣必至。
プーさんと別れた後、成長して立派な社会人となったクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)。結婚して妻と子どもに恵まれているが、家庭や仕事に関する現実的な悩みも沢山抱えている。そんなある日、クリストファーはプーさんと運命の再会を果たす。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016年)
ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督。『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)の続編にあたる。
アリスの宝物は、亡き父の形見“ワンダー号”。しかし、アリスの母親は生活苦を理由に船を手放そうとする。
落ち込むアリスの前に、不思議な蝶が飛んできてマッドハッターの危機を伝える。家族を亡くした悲しみから立ち直れないマッドハッターを救うため、アリスは再びワンダーランドへと向かう。