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7万円のSIMフリースマホは高い?それとも安い?OPPO「R17 Pro」のコスパを徹底検証

2019.02.09

便利機能も多数で使い勝手はいいが、UIには疑問も

 OPPOならではの便利機能も多数搭載されていて、見逃せない。その1つが、超急速充電技術の「Super VOOCフラッシュチャージ」だ。付属の充電器を使う必要があるのはネックだが、わずか10分で40%ぶんのバッテリーを充電できるスペックを備える。実際に試してみたが、みるみるうちにバッテリー残量が増えていき、感動的だった。就寝前にうっかり充電を忘れてしまったときでも、これなら外出前に短い時間充電するだけでいいので安心感がある。

「Super VOOCフラッシュチャージ」の利用には、専用の充電器とケーブルが必要

10分で40%ものバッテリーを充電。残量がみるみるうちに上っていく

 デュアルSIMに対応しており、どちらもVoLTEが利用できるのもSIMフリースマホとしては評価できる。au VoLTEにも対応しているため、ドコモとauやauとソフトバンクといった組み合わせでも、同時に音声を待受けることが可能だ。もちろん、これらのキャリアから回線を借りるMVNOのSIMカードでもDSDV(デュアルSIM/デュアルVoLTE」は利用できる。

DSDVに対応しており、au VoLTEも利用できる

 ミドルハイと評されるR17 Proだが、それはチップセットにSnapdragon 710を採用しているため。スペックとしては、どちらかというとハイエンドに近い。ベンチマークアプリで計測したスコアもそれを示しており、AnTuTu Benchmarkでは15万5477点を記録した。動作にも特にもたつきはなく、アプリもスムーズに動くため、人によってはハイエンドモデルとの違いが分かりづらいかもしれない。ただ、ここまでのスペックであれば、少々価格は上がってもプレミアム感のある800番台のSnapdragonを積んでもいいのではと感じた。その方が、価格以上に高性能と思う人も増えたはずで、少々もったいないところだ。

ベンチマークスコアは15万点越えと高い数値を記録

 OSはAndroid 8.1だが、OPPOが独自にカスタマイズしたColorOS 5.2が搭載されており、かゆいところに手が届く機能が満載。カスタマイズの幅も広く、使い勝手はいい。ただ、ColorOSはユーザーインターフェイスがiPhone風になっており、一般的なAndroidのように、ホーム画面とアプリ一覧が分かれていない。よく使うアプリだけをホーム画面に置いておきたいという人には、やや不便な仕様といえる。

ユーザーインターフェイスはどことなくiPhone風

 このUIは、操作の根本に関わる部分なだけに、使い込んでいくと戸惑いもある。筆者がAndroid端末をよく使うためというのもあるが、実際、他のAndroidスマホから乗り換えた人には、違和感がある部分だ。逆に言えば、iPhoneユーザーにはスムーズに受け入れられるかもしれないが、ファーウェイのように、アプリ一覧を表示させるカスタマイズもできそうなだけに、それをしていないのは残念。R17 Proに限らずOPPOのスマホ全般にいえることだが、今後はぜひ改善してほしい点といえる。

【石野’s ジャッジメント】
質感        ★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★
UI         ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★
バッテリーもち   ★★★★★
持ちやすさ     ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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