外貨預金でできる保険ってあるの?
外貨預金ができる保険会社とは?
そもそも預金と保険は別だが、ここでは「外貨預金の感覚で保険ができる商品」という意に捉え、「外貨建て保険」を簡単に紹介したい。
例えば、明治安田生命保険が取り扱っている『米ドル建て一時払い養老保険』を例に挙げてみよう。
こちらは、保険期間が10年の米ドル建ての一時払い養老保険で、基本保険金額は、一時払保険料を明治安田生命保険が受領した日の為替レートで米ドルに換算したもの。
保険期間は10年で、期間中に死亡保険金や災害死亡保険金が支払われるなどの仕組みは、円建ての一時払い養老保険と変わらない。
例えば1000万円を一払いすると、契約時の為替レートで基本保険金額が決まる。
仮に1米ドルが109.68円だとすると基本保険金額は9万1175米ドルとなる。死亡保険金は基本保険金額の9万1175米ドルとなり、災害死亡保険金は満期保険金に相当する11万6795.18米ドルになる。
同保険は満期保険金を最大10年まですえ置きすることができるので、為替レートに合わせて受け取りが可能になるとする。
10年間で1万6795.18米ドル分が運用益として受領できるものの、為替レートが契約時よりも10年後に円高となっていると元本割れが起きる可能性もある。
逆に円安になれば運用益が拡大することとなり、ハイリスク・ハイリターンな保険商品といえる。
ほかにもソニー生命保険の『米ドル建終身保険(無配当)』やメットライフ生命の『USドル建終身保険ドルスマートS』、マニュライフ生命の『こだわり個人年金(外貨建)』などが人気となっている。
外貨預金にイオン銀行はおすすめ?
イオン銀行は米ドル、豪ドル、NZドルの3通貨に貯蓄ができる。それぞれ外貨普通預金と外貨定期預金があり、米ドルのみの取り扱いとなるが、1回500円から積立可能で、あらかじめ指定した日に、普通預金口座から自動的に外貨普通預金口座へ振り替える『外貨普通預金積立』サービスもある。
イオン銀行は他行に比べて普通預金の金利が高めの設定で、米ドルは年率0.7%、豪ドルで0.45%になっている。
通貨もメジャーなドル建てで、500円から積立られる定期預金もあるので、初心者が少額で外貨預金デビューするなら一考の価値あり。
https://www.aeonbank.co.jp/foreign_deposit/lp/180601.html?trcd=lc102233511
外貨預金で楽天銀行を利用するなら?
当行の外貨預金は普通預金と定期預金を軸に、外貨定期預金の積立購入も用意される。また、7日間、14日間という超短期の外貨定期預金が利用できることも特徴だ。
スイスフランを除く主要国5通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、英ポンド)が利用でき、さらに南アフリカランド、メキシコペソ、中国人民元といった高金利が期待できる通貨での預金も利用可能。
https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/
まとめ
外貨には常にデフォルトのリスクがあり、日本とて例外ではない。国を「分散」して貯蓄することは、これからの資産運用のひとつの形かもしれない。低金利時代の資産形成には、金融知識の向上を図りながら、自身の資産に適したリスクテイクと運用技術が求められるのであろう。
取材・文/ステム
※本記事は投資を推奨する目的はありません。
※データは2019年1月末時点での編集部調べ。
※税率、課税関係は税法やその解釈が変更される可能性があります。詳細は国税庁ホームページ、税理士または最寄りの税務署で確認ください。
※税金、確定申告の情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するのものではありません。