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日本酒の30年の進化を振り返る美味しいイベント「平成を彩った日本酒フェア」

2019.01.27

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

平成の時代に日本酒がどのような進化を遂げたのかキーワードで振り返る

 日本酒造組合中央会が企画、運営する、日本酒の情報発信スポット「日本の酒情報館」にて、平成を象徴する日本酒12種類が楽しめるイベント「平成を彩った日本酒フェア」が好評のうちに終了した。

 120名限定のスタンプラリーで、1種類1杯(30ml)で提供、クリアするごとにスタンプを押していく。1か月間の開催期間中に何度か足を運んで全種クリアしたり、何人かで集まるシェアしたり、一日で12銘柄すべて(合わせると約2合)クリアした猛者もいたという。

 イベントでは平成の30年間を5年ずつに分けて、その間に日本酒に関するどのような出来事があったのかキーワードで振り返る企画。平成の時代に日本酒がどのような変化を遂げたのか、それぞれのキーワードを象徴する銘柄を提供した。

〇平成元年~平成5年/「淡麗辛口」「特定名称」「長期熟成酒」

 昭和15年(1940年)から続いていた日本酒級別制度が、平成元年(1989年)に特級、平成4年(1992年)には級別制度自体が廃止された。級別に代わる指標として導入されたのが「特定名称」で、吟醸、純米等の名称が一般的に使われるようになった。昭和時代から続いていた、すっきりとして口当たりの良い「淡麗辛口」も人気を維持。また新しいジャンルも見直しされ、3年以上蔵元で熟成させた「長期熟成酒」、いわゆる古酒も登場した。

「淡麗辛口」~八海醸造(新潟)『八海山 特別本醸造』
「特定名称」~土井酒造場(静岡)『開運 特別純米』
「長期熟成酒」~木戸泉酒蔵(千葉)『木戸泉 秘蔵純米古酒5年』

〇平成6年~平成10年/「地域酵母開発」「女性杜氏」「生酛造り」

 新しい酒の模索はさまざまな地域の酵母開発につながり、華やかで高い香りを生み出す酵母が次々と開発されていく。その一方で「生酛造り」といった古来の伝統的な技術や、燗酒の魅力も見直されるようになった。女性杜氏の活躍もこの頃からクローズアップされるようになり、今ではイベント、セミナーなど女性杜氏ならではの情報発信も盛んに行われている

「地域酵母開発」~亀泉酒造(高知)『亀泉 純米吟醸原酒 CEL-24』
「女性杜氏」~今田酒造本店(広島)『富久長 純米吟醸 八反草』
「生酛造り」~旭日酒造(島根)『☩(十字)旭日 生酛純米』

〇平成11年~平成15年/「自社田の米」「無濾過生原酒」

 日本酒のバラエティが広がるとともに、造り手が自ら情報を発信する時代に。自社田で原料の米から育てて酒造りを行う一貫生産や、アルコール度数を下げるための水を加えない「無濾過生原酒」が流行したのもこの時期の特徴。

「自社田の米」~浅舞酒造(秋田)『天の戸 美稲』
「無濾過生原酒」~鶴乃江酒造(福島)『会津中将 生純米原酒 無濾過初しぼり』

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