次にトーストしたものを食べ比べ!
1:高匠「湯種食パン」
トーストしても持ち味の甘味、濃厚さは変わらない。サックリ感が増して、さらに美味しくなる。
2:嵜SAKImoto bakery「極美ナチュラル食パン」
生地がしっかりしているからだろうか。トーストすると、生地が閉まってしまい、ふんわり感がなくなり、小麦粉を食べている感じになってしまう。
3:乃が美「生食パン」
トーストしてもパンの中はふんわりとしており、外はサクッ、中はフワッの2つの食感が楽しめる。個人的には、トーストしたものだと乃が美のパンが最も美味しかった。
4:芦屋panya「プレミアム」
トーストして一番サックリ感が増したのが、ここの食パン。クリーミでありながら、サクサクしたトーストはとても美味しい。
最後にスプレッドを付けて食べ比べ!
今回は、苺ジャム、クリームチーズ、はちみつ、黒ゴマペーストの4種類のスプレッドを付けてみたが、個人的には何もつけずに食べる方がどのパンも美味しかった。
砂糖やはちみつなどが入っており、もともと生地が甘いため、甘いスプレッドを付けると甘くなりすぎてしまう。
強いて言うならば、しょっぱさがあるクリームチーズがオススメである。
なぜ今高級食パンが人気なのか?
確かにどの食パンも美味しいが、1本800-900円となかなか強気な価格。こんなに高いにも関わらず、なぜここまで人気があるのだろうか?その理由について考えてみた。
1.色々な楽しみ方ができる
そのまま食べても、トーストして食べても、スプレッドをつけても、あるいはサンドイッチにしても美味しい高級食パン。1本購入すれば、何通りもの楽しみ方ができるのが魅力的である。
食パンに合うジャムを一緒に販売している食パン専門店も多く、嵜SAKImoto bakeryに至っては15種類以上ものジャムを販売したり、2種類のジャムを組み合わせ、ケーキのような甘みの重なりを楽しむ食べ方も提案している。
1つ500円ほどするケーキに味に変化はないし、1回で食べ終わってしまうが、1斤450円の高級食パンならば、味のバリエーションを楽しめ、且つ複数回に分けて食べることができる。朝ご飯だけでなく、おやつとして楽しむ人も多いのではないだろうか。
2.“丁度良い”プレゼントになる
気になるけれど、食パンに1斤450円ものお金をかけるのは…。販売店舗も少ないし、並ばなければ手に入らないことも多いので買いに行くのが面倒…。そのように思っている人は多いに違いない。そんな「食べてはみたいけれど、買いに行くきっかけがない」と考えられている高級食パンは、お土産にピッタリの品である。
食パンが嫌いな日本人はそう多くはないだろうし、今回食べ比べしたものをはじめ殆どの高級食パンは卵不使用であるため、卵アレルギーの方でも食べられる。1本800-900円という値段もちょっとしたお土産にはぴったりの価格帯である。
「自分のご褒美」として購入する人も一定数存在するだろうが、「丁度良いプレゼント」としての需要が多いのではないだろうか。
文/小松佐保(Foody Style代表)