【1】バンカー内の草や枝、石は取り除くことができる
これまでバンカー内のルースインペディメント(葉、枝、石、土の塊、昆虫など)は触ることができなかったが、無罰で取り除くことができるようになった。「ただし、取り除く際にボールが動くと1罰打で元の位置に戻さなければならないので、細心の注意が必要となります」(沼沢プロ)
【2】バンカー内のボールは2罰打で外に出せる
バンカー内でボールを打てないとアンプレヤブルを宣言した場合、(1)元の位置から打ち直す、(2)後方線上にドロップ、(3)2クラブレングス以内にドロップの3つの救済を選択できた。いずれも1罰打だが、(2)と(3)はバンカー内でのドロップだった。そこに今回、4番目の選択肢が加わった。それが2罰打でボールとホールを結んだ後方線上のバンカー外にドロップできるというルール。バンカーが苦手という初心者を救う画期的な救済処置だ。
【3】初心者向けのローカルルール!OBや紛失球は周辺から2罰打で打てる
OBや紛失球になった場合、従来は元の位置に戻って打ち直さなければならなかった。OBの場合、進行優先のために、前進4打のローカルルールを設けるゴルフ場もあったが、今回の改定では前進2罰打が打ち直し以外の選択肢として提案されている。プロの試合やゴルフ場の競技会では適用されないが、エンジョイゴルフではこの救済法でプレーが続行できる。「あくまでもスピードアップが目的です。ドロップエリアはラフとの境界線から2クラブレングス以内のフェアウェイと、好条件から続行できます」(沼沢プロ)
取材・文/鵜飼克郎、安藤政弘