2019年から全世界で施行されるゴルフの新ルールは100年に1度の大改定ともいわれているが、「スピードアップ」と「ゴルフファン層の底辺拡大」を目的としたものだ。計測機器が使えるようになったり、不要な罰をなくしたりと、ゴルファーにとってはメリットばかり。そこで押えておくべき、重要な改定ポイントを解説しよう。
新ルールをマスターすれば、ベストスコア更新も可能!
「ゴルフ人口の減少は世界的な問題です。また、セルフプレーも当たり前の時代となりました。そんな時代の変化を受け、初心者にもわかりやすく、また無駄な時間をかけずにラウンドできるよう、ルールが改定されたのです。
OBや紛失球を2罰打で近くの救済エリアから打てる――救済処置の代替案となるこの新たなローカルルールは、初心者にとってはスコアアップやスピードアップにつながる画期的な改定でしょう。
ローカル以外のルール変更でも、これまでペナルティーが課せられていたものが無罰となったり、膝の高さからのドロップや旗竿を立てたままパットできるなど、スコアアップの要素が増えました。
元々、ゴルフには救済処置が多くあります。それが新ルールでさらに増えたので、利用しない手はありません。ただし、ゴルフはプレーヤーが審判を兼ねる紳士のスポーツ。この原点を忘れず、誠実なプレーを心がけてください」
お話を伺ったのは…
プロゴルファー 沼沢聖一さん
1968年プロ入り。テレビ解説を務めるほか、著書に『すぐに役立つゴルフルール』(池田書店)など。